【体験レポ】曲がっているのに気づかない、VRでまっすぐに歩ける『Unlimited Corridor』

『無限回廊ーUnlimited Corridorー』は円形(直径5m)の壁に手を触れながら歩くと、実際は曲がって歩いているのに、VR空間ではまっすぐの道を歩いていると勘違いさせ、無限に歩くことができるVRシステムです。東京大学大学院の廣瀬・谷川・鳴海研究室とUnityの簗瀬洋平氏が制作しました。

無限回廊

会場に入ると装置のまわりにはモーションキャプチャ用のカメラが16個。円形の装置の中にはワイヤーを仕込み角度を変える調整がきくようにできています。

無限回廊
ノートPCが入ったリュックを背負い、モーションキャプチャのマーカーがついたVRヘッドマウントディスプレイを被って出発です。ドアが開くとVR空間のエレベーターに乗り込みます。

無限回廊

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エレベーターを上がってビルの屋上へ、ビルの外側には金網の狭い足場が設置されています。まっすぐ伸びた長さ40mの足場の先に浮いている赤い風船がゴールです。

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筆者は高所恐怖症なので、エレベーターを一歩出て、足の下が見えているだけで怖かったです。耳にヘッドホンはつけていませんが、強い風が吹いている音が聞こえています。左は壁、右側に手すりはありません。手を常に壁にくっつけていないと歩くのが怖いです。

HMD(Oculus Rift DK2)にはLeap MotionがついているのでVR空間に自分の手が見え、しっかり壁を触っているのが見えています。

風船に向かってまっすぐ歩いていると、突然足元の金網が外れ回転しながら、落下する罠が仕掛けられています。足場が無くなってしまったので左に曲がり、中央を横切って反対側の足場から迂回します。曲がった通路は両側が壁になるので怖くなくスタスタ歩けてしまうのが不思議です。

無限回廊

体験前に装置をつけたこと、ここがビルの屋上などではなく会場となった東京大学の教室の一つで床があることはわかっているにも関わらず、歩き方はまるでふらふらとなります。

無限回廊

筆者自身の感覚では、本当にどこまでもまっすぐ歩いているつもりでした。曲がり角も直角に曲がっていると感じました。それでも実際は半円のカーブに沿って歩いているので、まっすぐ歩こうとすると、体と壁が離れてしまい、壁に置いていた手が伸びきってバランスが崩れる場所があります。ここで違和感を感じそうですが、高所に居ると起きるめまいからか、ビルの屋上に吹く強い風に煽られてバランスが崩れたのかと感じてしまい、不自然だと思えないことに終わってから驚きます。

終わった後、自分の居る場所を見回して、ぐるぐる回っていたことを理解は出来ても納得できない感覚に襲われます。移動中の動きは記録されているので、実際の動きと、VR空間内の動きを見せてもらって記憶の中の動きを振り返ることができるのも面白いポイントです。

無限回廊

この無限回廊の記事を読んだ時、手をつけたまま移動させる必然性をどう作り出しているのか、気になっていたのですが、高所に設定されていることでクリアしているのが素晴らしかったです。元々は洞窟の中も考えていたとのことですが、暗いとこより明るいところがいいだろうとビルの屋上になったとのことです。

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