ゲームエンジンUnityは、グーグルが進めているVRの新プラットフォームDaydreamにネイティブ対応しました。
テクニカル・プレビュー版での実装
今回のネイティブサポートはテクニカル・プレビュー版での実装となります。ネイティブ対応により、UnityでDaydream向けのVRコンテンツが開発しやすくなります。SDKのインストールなど複雑な操作を行わずに、UnityのインターフェースにてDaydreamへの対応を自然に行うことができるようになりました。発表を行ったユニティ・テクノロジーズのブログによると、「重要な最適化と遅延の削減」を図ることができるとしています。
実装の手順
具体的には、以下の手順で実装可能です。
テクニカル・プレビュー版をダウンロード
1.Unity公式より、カスタム版のUnity EditorとDaydream用Androidランタイムをダウンロードし、インストーラーからインストールします。
2.Unityを起動し、プロジェクトを立ち上げます。
3.Editより、Project SettingsからAndroidを選択します(以下の図中の1)
4.「Virtual Reality Supported」にチェックを入れます。
5.直下の+マークより対応プラットフォーム(Daydream)を選択します。
6.(オプション)
Daydreamの横から、詳細なSDKの設定を変えることができます。
7.Player SettingsからAPIレベルを最新にものに設定します。
Daydreamとは
Daydreamは、グーグルが5月に発表したスマートフォン向けのVRプラットフォームです。既に展開しているCardboardと異なり、AndroidのOSレベルでハードウェアとソフトウェアがVR向けに最適化された“ハイエンド”なVR体験が可能になります。
対応するスマートフォンの製造に取り掛かっているメーカーには、サムスンやHTCなどAndroid搭載スマートフォンを開発している世界中のスマホメーカーが名を連ねています。対応するヘッドセットはグーグルが発売予定。2016年秋にリリースされる予定とされています。
グーグルは、10月4日に発表会を予定しており、Daydreamについての詳報が待たれます。
(参考)
Daydream Technical Preview Available Now - Unity公式ブログ(英語)
https://blogs.unity3d.com/2016/09/22/daydream-technical-preview-available-now/
Unity Adds Support For Google’s Daydream VR Platform – UploadVR
http://uploadvr.com/unity-adds-daydream-support/
※Mogura VRは米UploadVRとパートナーシップを結んでいます。