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活用事例 2017.03.09

国連の会議でAR ARやゲームで“持続可能な開発”を考える

ARは今や国連の会議に登場するようになりました。ドイツのボンで開催された国連の政策会議にて、「持続可能な開発目標」(SDGs)の強調のためにARとゲームが使用され、世界初の”プレイアブル”な国連会議となりました。

ARが農業問題を解決する?

Gmersと活動家は、世界が直面する難題をより強く訴えるための新たな方法としてARを導入しました。会議の出席者は、スピーチや討論、プレゼンテーションを見聞きするだけでなくHuxleyが開発したアプリ『ハンズフリーガーデニング』を体験することとなりました。

HuxleyのマネージャーRyan Hooks氏はUN Newsに対して以下のように語りました。

「水耕栽培は、温室内で水を循環させているため水を効率的に使うことができます。しかし、仕組みが非常に複雑なため規模の拡大が難しく、食料問題解決の手段に成りえません。そこで、私はARとAIを用いると人件費削減が大幅に削減できることを見つけました。」

ここで、Hooks氏がスマートフォンを使い、アプリにテーブルの上の植物を認識させると、アプリはそれをアップルミントだと識別しました。

「ある植物に対する健康度、収穫時期、梱包や出荷のタイミング、周辺環境を示してくれるため、農家はハンズフリーなAR農業ができるでしょう」

ゲームを使って政策を議論

会議には「2030 Hive Mind」というゲームも登場しました。

このゲームでは、プレイヤーが仮想的な国を管理して政策を計画し、他のプレイヤーにその計画を支持してもらえるよう説得していきます。会議の主催者は、持続可能な開発を実現する上において政策立案者が現実に直面するような厳しい選択を迫られるように設計されていると述べています。

クリスティーナ・ギャラッハ国連広報官は、次のように述べています。

「私たちは、地球が直面している数々の問題を世界に伝えなければなりません。人々がSDGsについてより議論を深め、問題意識を持っていけば政府はより多くの責任を負うようになり、問題が確実に改善されて行くことでしょう。」

(参考)
United Nations Conference Enhanced By AR And Gaming Technology(英語)
http://www.vrfocus.com/2017/03/united-nations-conference-enhanced-by-ar-and-gaming-technology/

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