今年の5月、配信プラットフォームTwitchで「VTuber」というタグが新設され、VTuberやVストリーマーのライブがより発見しやすくなりました。現在TwitchではVShojoをはじめ、さまざまなVTuberが活躍しており、YouTubeとはまた雰囲気の違った文化圏を築き上げています。
そこでTwitchに、現在のVTuber文化をどのように捉えているのか、メールインタビューを行いました（原文は日本語に翻訳済み）。
Twitchメールインタビュー
ーー今年の5月、Twitchで「VTuber」のタグが新設されましたが、数あるジャンルの中からこの単語が選ばれた理由をお聞かせ下さい。
5月のアップデートでは 「VTuber」だけでなく、350以上ものタグが追加されました。これらのタグは、いずれもコミュニティからのご要望を受けて追加いたしました。Twitchの新機能やサービス更新に関しては、ストリーマーからのご要望を一番大事にしています。そのため、今回 「VTuber」のタグが追加された背景としては、ストリーマーの皆様からのご要望があったから、という部分が大きいです。
ーー現在、英語圏ユーザーに人気の「VShojo」をはじめ、さまざまなVTuberが活躍していますが、Twitch側としてはこの盛り上がりをどのように感じていますか？
まず、VTuberの方がご自身の楽しみや活動を共有できることを大切に考えています。Twitchは各ストリーマーがコンテンツを発信し、そのファンが集まる場所を提供しています。そのため、我々は、ストリーマー全員が活動しやすい環境作りを目指しています。
Twitch において、VTuberは1つの文化であり、こういった新しいタイプのストリーマーを含め、全てのストリーマーがツールを不自由なく使えるサービスであるよう、尽力しています。
ーーTwitch全体でみたとき、VTuberはどれほどの人数がいると把握されていますか？ 具体的な数字があればお聞かせくださると幸いです。
具体的な数字は申し上げられませんが、ストリーマーの数は増加しています。Nyannersさん、 Ironmouseさん をはじめ、多くのVTuberの方がTwitchで活動しています。また、普段はご本人の姿を映しているストリーマーが、時にアバターを使って VTuber として配信する場合もあります。
ーーTwitchでは英語だけでなく、スペイン語やポルトガル語などのStreamerも多い印象です。言語別でみたとき、特にどの言語圏のVTuberが盛り上がっている印象ですか？
スペイン語圏やポルトガル語圏はそもそも人口が多く、影響力のある文化圏ですが、VTuberは言語を問わず、世界中で広く親しまれていると感じています。
ーーTwitchで活躍しているVTuberは、YouTubeと比べてどのような違いがあると感じますか？ 個人的な意見で構いませんので、お聞かせ下さい。
他のサービスで配信をされている方について、特定のことは申し上げられません。しかし、Twitchにいらっしゃる方については、本当にストリーマー自身が好きなことを、ファンと一緒に楽しんでいると感じています。流行り廃りよりも、ストリーマー自身が好きなゲームタイトルを、損得勘定抜きでライブ配信されていると思います。
ーー今後、Twitchで活躍しているVTuberを招いたイベントなどは予定されていますか？（予定されていない場合、TwitchのVTuberに期待したいことをお聞かせ下さい）
Twitch ではストリーマーを属性ごとに区分しておりません。ストリーマーを招いたイベントは定期的に開催しており、VTuberの方々にもご参加いただいています。例えば「Twitch Rivals」や「Twitch Streamer Battle」のようなライブ配信の大会や、「Twitch Tour」や「 Twitch Academy」といった、配信イベント以外のセミナーもあります。
特に最近はオンライン開催が多いため、こうしたセミナーイベントには多くのVTuberの方にご参加いただいています。ちなみに、先日行われた「Twitch Streamer Battle」の優勝は VTuberの方 (Minyaseptemberさん) でした。
ーーありがとうございました。
（参考）Twitch
