イベント情報 2016.09.17

『とうらぶVR』にDMMの本気を見た 追体験できる詳細レポート

完全なネタバレです。ご注意ください。

完全なネタバレです。ご注意ください。はじまります。

後半:三日月宗近に会う、その瞬間を思い描く

いよいよ、VRの世界へ

体験を開始し、少し待っていると白い画面に「三日月宗近Ver.」の文字が浮かび上がります。いよいよ体験が始まる、と心構えたその時、いつものBGMが流れ、視界が本丸の縁側に。

目の前に広がる青々と夏の、美しい庭園に目と心を奪われ、ふと後ろを振り向くと、確かに存在するふすま、天井、八畳ほどの広い和室。

今が九月だということも忘れ、初夏のようなさわやかな和室を一時堪能して――本当の目的は「三日月宗近」に会うことだったと思い出し辺りを見回します。

するとかわいらしい猫が、縁側からこちらに歩いてくるではありませんか。「かわいい」と思わず手を伸ばして撫でます。もちろん感覚はなく、空を撫でているのですが、愛らしく歩いてくる猫に少し手のひらに暖かさを感じた気がしました。そうしてひざ元の猫に夢中になっていると、頭上からシャリンと何か音がした気がして……。

顔をあげるとゆったりと、優雅に歩いてくる「三日月宗近」が――

三日月宗近が”そこにいる”感覚

天下五剣のうち、最も美しいとされる「三日月宗近」。品のある、ゆったりとした所作に猫を撫でていた手を止めそちらにくぎ付けに。

こちらに気づいて、話しかけながら、近づいてきます。

猫が三日月宗近に気づいてゆらゆらと揺れる長い袖に戯れ、それを穏やかな顔で遊んでやる三日月宗近。

その光景ずっと見ていられるな……とほほえましく見ているとゆっくりとこちらへ座って猫を撫でる三日月宗近。

ひざ元にきた猫の、あとすこし前へ顔をやると、三日月宗近と鼻先が触れそうな位置。
三日月の入った眼、いつも見ているそのままの装備や手甲の布、衣の素材感が美しい。
アニメのようなぱきっとした色ではなく、着物の色合い・質感を忠実に再現しています。

まさに、三日月宗近が、目の前に現れ、ここにいました。

しばらく飽きずに美しいな、と見入っていると、三日月宗近がこちらに別れを告げてまたゆっくりと去ってゆきます。

立ち上がる時の衣の動きにも見とれ、後ろ姿もゆったりと優雅で、夢のようだ、と思った時にざっと桜吹雪が舞い散り、視界を覆います。

桜吹雪が収まると、真っ白な画面の上にロゴが現れました。

十数秒ほど、じんわりと残る余韻に浸りつつ、ようやく、意識を整えてスタッフの女性の声にヘッドマウントディスプレイ、ヘッドフォンを外していただきました。

このタイミングも、ぶつりと余韻をきられることなく案内されます。

三日月宗近が”いた”本丸から帰る

半ば放心状態と興奮状態が入り混じったまま、履物を持って個別の体験スペースを後にすると、入ってきた時と同じように、帰る時は履物を履いて、少しずつ、現実世界へ帰ってきます。

履物を履いてすぐのところには化粧直しと、アンケートを記入できるスペースがありおもてなしは隅々までゆきとどいています。綿棒、ティッシュ(鼻セレブ)、ウエットティッシュ、胸まで映る大きな鏡で、自分の気が済むまで身支度ができます。

image2016091617313415 そして、余韻に浸りながら扉と、暖簾をくぐり、ようやくTGSの会場に帰りました。 image2016091617313411

最後に

断言します。

今までで最高の女性向けVRコンテンツです。

三日月宗近と会うだけのこの数分のために、丁寧に丁寧につくりこまれた空間。随所にちりばめられた、体験女性へのおもてなしは他の追随を許していません。 DMM GAMESからは、今回の展示はあくまで技術デモとして、今後の展開は全く未定とのコメントがありました。これだけの“おもてなし”を実現したDMM GAMESの今後に、期待をせずにはいられません。


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