【体験レポ】続々増える新作 東京サンドボックスで展示されたVRコンテンツ国内版

海外とゲーム開発者を密につなげるためのイベント東京サンドボックスが2017年5月10日から14日まで渋谷と秋葉原で開催されました。

5月14日は東京・秋葉原、UDX アキバ・スクエアでインディゲームの体験展示が行われる、東京インディーズ・ゲームフェスティバルゲームショーが開催されました。同じ会場ではVRコンテンツを集めたVRラウンジゲームショーが併設され、国内外のVR作品の展示がありました。

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今回は、これまでMogura VRで紹介していなかった4作品展示を紹介します。

『中二病オンライン』

『中二病オンライン』は、VR IMAGINATORSが制作した、呪文を唱えると魔法が発動するコンテンツです。

異次元空間に召喚されたプレイヤーは、まず鏡を見ると自分がユニティちゃんになっていることに気づきます。近くには説明役のキャラクターがいてそばには呪文が書かれた大きな本が置かれています。

コントローラーで杖を掴んで遠くのブロックに向かって掲げ、本に書かれた呪文「ファイヤー」と叫ぶと、杖から炎が吹き出してブロックが破壊されます。「メテオ」と叫ぶと隕石が大量に降り、他の呪文ではブラックホールのように空間がゆがみ吸い込まれる、など中二心をくすぐられる魔法ばかり。

 

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長い文章は今は音声認識しづらいとのことで、指定された単語が何個叫ばれたかで魔法の威力が上がるようになっています。

例えば指定された単語「我」「悪魔」、呪文に「メテオ」を選択した場合、「「我」名をもって「悪魔」に命ず「メテオー」!!」で威力が増します。威力が上がることで自分の周囲にあるブロックすべてに隕石が降り注ぎ破壊されます。

イベント会場は騒がしいことが多いですが、声は首につけた咽喉マイクで喉の振動を拾うので、他のブースからの悲鳴やBGMが流れてる程度の騒がしさならば十分認識されました。

会場では人目があるので、魔法を発動するために叫ぶのはかなり恥ずかく感じますが、魔法が出ると非常に快感であり、全能感に浸れます。これまでも魔法を出すVRコンテンツはありますが、ハンドジェスチャーで出していました。魔法を叫ぶことはアニメや映画と同じであるためか、魔法使いになった気分をより強く感じます。

今後は、攻撃魔法だけでなく防御魔法。必殺技名を叫ばないと発動しないソードスキルなどを使ったバトルを開発、オンラインで複数人で遊べるようにしたいとのことです。

もしオンラインで体験できると自分の部屋で叫ぶことができます。恥ずかしくなく、誰が一番格好いい呪文を叫んだかをこころゆくまで対決できます。中学生の頃憧れる最強の魔法使い、勇者設定が、現実にできるようになりそうです。

『Crystals of Azaria VR』

『Crystals of Azaria VR』は洞窟の中、謎解きしつつ洞窟の奥にいるボスを倒すアクション・アドベンチャー・パズルゲームです。舞台は島のようにブロックが離れていくつも配置された洞窟内ダンジョンです。下はマグマ。ボスに辿り着くには、ブロックを渡っていくしかありません。

スタート地点の範囲は約1.2 m×1.2m のブロックの上。床にはタイルがしかれていますが、1枚だけ矢印マークのついたタイルに剣を突き刺すと、タイルがスライドして空中を移動し、次のブロックへ渡れるようになります。

次のブロックに進むためには仕掛けてある罠を解かないとなりません。乗ると下から無数に突き刺す刃を台を押して解除する、対岸にあるスイッチを弓矢で射抜く、回転している刃をしゃがんで潜り抜けるなど、様々な罠が待ち構えています。

しゃがむと、VR内でもしゃがんだことになり、自分の1歩分がVR内でも同じ1歩となるので、VR内で起きていることが現実で起きているかのような錯覚を感じやすいです。足に刃が刺されば痛みを感じてなくても思わず「痛い、痛い気がする」と言ってしまい、タイルが滑り出すと、動く歩道のように体ががくんと揺れるような気がしてきます。

 

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VR内は無限ともいえる広さにできますが、HTC Viveのルームスケールでも実際に歩いて動ける範囲は狭い空間になります。そのため各コンテンツで没入感を損なわないような移動方法が考えられています。

ワープ、足踏み、足が滑るようなハードに乗って足を動かす(Omni)など方法が編み出されていますが、実際の歩く動きとは違うため違和感は残ります。ワープ方式はコンテンツによっては世界観に合わないこともあります。

広い空間を本当に歩いて移動しようとすると東京ジョイポリスZERO LATENCY VR』のように、実際に教室以上の広さが必要になりますが、アーケードやテーマパーク以外では現実的ではありません。

『Crystals of Azaria VR』は床の一部をスライドしたように見せることで、実際に歩ける範囲はブロック1個分の広さでも、広い空間をワープを使うことなく移動したかのように感じさせます。

スライド式の移動と実際に歩くことで没入感を損ないにくくしています。

メニューを開いてから武器交換する方法では決定したことがわかりにくいことや、アバターの手のずれなど気になる点はありますが、移動方法やダンジョンの仕掛けなどは映画やゲームの中にいるように感じさせます。

制作者は日本で勉強している留学生です。チーム名Green Muffinsとなっていますが、制作は1人。2017年6月に配信予定とのことです。

『Airtone』

Airtone』は、アミューズメントメディア総合学院の、商用ゲーム作品を開発する機関AMG GAMESが制作したAirリズムアクションゲームです。

Oculus RiftとOculus Touchを使って三角形や、ドーナッツ状のノーツが配置されたトンネルを高速で飛びながら、曲に合わせてノーツを叩いたり、スワイプすると得点が入ります。
目の前にはアンドロイドの美少女「ネオン」が案内するように曲に合わせて飛行するので、ネオンに目を奪われないようにしないとなりません。

曲に合わせて腕を動かすことで、周りからみると踊っているようにも見えます。スピード感のある曲でうまくノーツに当たると楽器のように音が鳴り、曲とぴったりと合うと爽快になるゲームです。

1つのステージにイージーからハードモードであり、クリアすることが難しくやりこみ要素があります。

 

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2017年春配信予定です。

現在、日本の開発者が開発中のVR音楽ゲームには『SEIYA』(株式会社ワンドブイ )もあります。両方とも音楽ゲームですが、歌詞や音をキャッチして曲を完成させていく『SEIYA』、曲にリズムを加えていく『Airtone』。腕の動かし方も音楽も違いがあり、両方展示されていた本イベントでは両方体験することでそれぞれの面白さの違いを楽しめたのではないでしょうか。

『マヨナカ・ガラン』


『マヨナカ・ガラン』CAVYHOUSEが制作した2016年から販売している3D/VRノベルゲームです。セリフはすべて字幕でしたが、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」でフルボイス化プロジェクトを公開しました。

https://www.youtube.com/watch?v=AwKzTbqBgwE

展示では主人公「橘はももる」(声優・嶋村侑さん)の声が入ったシーンの一部が体験できました。プレイヤーは主人公ではなく、主人公にしか見えないキャラクターとして存在します。

今回「はももる」に声が入ったことで、おとぎ話のように人形が動いているように見えていたキャラクターが、人間のように感じられたました。

ノベルゲームでの字幕は自分のペースで読み進められる利点がありますが、VR内で字幕を出す場合の最適な方法は模索中でもあります。フルボイス化の取組に注目です。

展示ではOculus Rift を使用していましたが、Steamでデモ版を配信中、HTC ViveやOSVRにも対応しています。

国内も国外もバラエティに富んだコンテンツが展示されていました。今後も国内外の展示を楽しめるイベントが増えると、配信前に内容を確認できたり、開発者と交流ができたり、海外と国内のコンテンツの比較を楽しめるなどができる機会になるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

  • アニメや特撮、VR・ARが好きなだけな人です。Oculus等HMD、VR・ARの魅力を沢山の人に広めていければと思っています。

    Twitter:@kure_kure_zo

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