The Virtual Reality Company(以下The VR Company)は、VRコンテンツの制作を行っているアメリカの会社です。映画『マレフィセント』の監督も務めたRobert Strombergなどが立ち上げました。
彼らは、2015年の夏に映画監督のスティーブン・スピルバーグなどをアドバイザーに迎えています。
アドバイザーとして迎えられて以降、スピルバーグがどのように関わっているのか、具体的な活動などは明かされないままでした。
しかし、先日アメリカで行われたサンダンス映画祭の、あるパネルディスカッションの中で、期待の持てる言葉を聞くことができました。
「どのようにしてVR映画制作を次のレベルへと押し上げるのか」という話題になった時にRobert Strombergが、「我々VRC(The VR Company)は、例えばスティーブン・スピルバーグとVRのためだけのプロジェクトに取り組んでいる」と述べました。
パネルディスカッションの様子はこちら。(英語。該当の発言は38分あたりから。これ以外にも映画関係者達がVRについて議論をしています。)
プロジェクトの内容は明らかにされませんでしたが、映像業界のVRに対する取り組みに期待が膨らみます。
なお、スティーブン・スピルバーグは、VRをテーマとして扱ったアメリカの小説『Ready Player One』の映画化に際して、監督を務め、2017年に公開されることが決まっています。原作小説は、邦訳『ゲーム・ウォーズ』として読むこともできます。
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リドリー・スコット監督の新作『オデッセイ』やルーカス・フィルムの『スター・ウォーズ フォースの覚醒』、PlayStation VRで体験できる『ザ・ウォーク』など、VRを映画と絡めた取組は非常に増えています。
今後も、映画業界におけるVRの取組に注目です。
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(参考)
Steven Spielberg Working on a Project “Solely for VR” – UPLOAD VR(英語)
http://uploadvr.com/steven-spielberg-vr-vrc/