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ゲーム・アプリ 2016.09.17

【TGS2016】個性豊かな雰囲気が味わえる!海外発のVRゲームレポート

9月15日から9月18日まで千葉・幕張メッセで東京ゲームショウ2016が開催されています。

今年は、VRコーナーが新設され多くのVR体験が展示されています。そして、国内だけではなく海外のVRクリエイターの作品も数多く出展されています。国内のコンテンツに比べて知名度は低く、ビジネスデイでも列は少なく感じられました。

知名度は低くても良質な体験ができるコンテンツは多く、体験しないのは非常に惜しいところ。そのため今回はそれらを1つずつ紹介していきたいと思います。

Stifled

『Stifled』はタイのゲームスタジオ「GATTAIGAMES」が開発したホラーVRゲーム。

展示されていたのはOculus Rift版。コントローラーで操作します。

このゲーム最大の特徴は“音”を介してVR世界に没入することのできるホラーコンテンツという点。足音や石を投げた時の音はもちろん、マイクを通した声も音として認識されます。プレイヤーは何も見えない暗闇を進んでいくのですが、音を発した時だけ空間を把握することができます。しかし、見えるからといってずっと音を発していると暗闇の中にいるクリーチャーに気づかれてしまいます。クリーチャーの鳴き声などでも世界が見えるようになるため、それを利用して避けて進みましょう。

プラットフォームはPCと家庭用コンシューマ向けを予定されており、リリース時期は今年の後半を予定しているとのこと。斬新な手法のゲームで注目したいところです。

ブース名:日本アセアンセンター
ブース:3-N18
公式サイト:http://gattaigames.com/
紹介記事:http://www.moguravr.com/vr-horror-stifled/

Dread Eye

インドネシアの「DIGITAL HAPPINESS」が制作したホラーVRコンテンツ。既にPCのデスクトップ版はSteamで配信され人気となっていますが、今回はそのVR版となります。360度のムービーなのでゲームではありませんが原作の雰囲気を忠実に再現しています。Steamで高評価の作品はVRでもその品質は落ちていません。
Gear VR版のリリースは近日となっています。

ブース名:DIGITAL HAPPINESS
ブース:9-B02
公式サイト:http://digitalhappiness.net/

Mare

TGS2016 VRゲームレポート

迷ってしまった少女に道を指し示していくVRゲーム。プレイヤーは鳥になり、視線を合わせることでで様々なアクションを起こしていきます。少女は建物の中を移動していきますが、プレイヤーは風見鶏にしか移動できません。途中で少女を襲う輩も出てくるので、謎解きばかりに集中してはいけません。ステージも豊富に用意されており、スタッフも止めないので長くできますがプレイ時間は程々に。

Oculus Rift向けの体験ですが、発売日や価格は未定です。

ブース名:Visiontrick Media
ブース:9-B48
公式サイト:http://www.visiontrick.com/blog/

Reflections

生きる意味を見失ったプレイヤーが意味を持つ行動を繰り返していき世界を見直していくゲームです。最初はモノクロの世界ですが、何らかのアクションをするたびに世界の色が徐々にカラフルになっていきます。謎解きなどの要素もありますが、直感的に分かるようなものばかりなので分かりにくいものはありません。全て英語のコンテンツなのでストーリ―の把握は難しいですが進行には問題ありません。

このゲームはアーリーアクセスとして既にSteamで配信されています。

ブース名:The Broken Window Studios
ブース:9-A30
公式サイト:http://www.reflectionsgame.com/

Wrath of Loki: VR Adventure

ファンタジーな世界の中で探しものを見つけていくアドベンチャーVR。伝説の武器を探して、それを携えてロキという怪物を倒しに行くストーリーです。360度見渡しながら指定されたアイテムを見つけるのですが、背景に紛れて探すのには一苦労します。端末はGearVRです。既にOculus Storeにて配信中。

基本は英語のゲームですが、最初にスタッフから言語設定を変えるか聞かれるため「Japanese!」と答えれば日本語設定に変更してもらえます。

ブース名:The House of Fables
ブース:9-A34
公式サイト:http://www.thehouseoffables.com/en/

GIANT COP

身長60メートルの警察官になって街の治安を守るOculusRiftのVRゲーム。Oculus Touchに対応しており、治安を悪化させている人間をつまみ上げて警察署に放りこみます。泥酔者や露出狂、暴力を振るう人やホームレスなど、取り締まりの対象は多岐に渡ります。犯罪者に人権はないと言わんばかりのコンテンツですが、非常にユニークなシステムでおすすめの作品です。

発売時期は2016年を予定しています。

ブース名:Giant Cop:Justice Above All
ブース:9-W05
公式サイト:http://giantcop.com/

BlueEffect

https://www.youtube.com/watch?v=jH7bfZ_dRPM

東ヨーロッパのチームが作ったHTC Viveのホラーシューティングゲーム。キャッチコピーは「寒気を感じるほどの恐怖に立ち向かえ」。プレイヤーは銃とオーブを作り出す機械を持ち、暗闇の中で様々な方向から襲ってくる敵を迎え撃ちます。

ステージはほぼ真っ暗なため、作り出したオーブを投げてステージを明るくしていきます。敵は飛行型、歩行型、大型の3種類で、大型以外は眼が光るのでオーブを使わなくても認知できます。

見つけてしまえばどの敵も簡単に倒すことが出来ますが、真っ暗な中で敵を探すのはスリルがあります。ただし、この体験にはゴールがなく、スタッフも止めてくれないため適度に区切りをつけましょう。ビジネスデーのみの展示。

『BlueEffect』は9月からSteamで配信予定です。

ブース名:Eastern Europeby Game Industry Conference
ブース:3-N12
公式サイト:http://www.blue-effect.com/

ARAYA

『ARAYA』はフィリピンの「Mad Virtual Reality Studio Co., Ltd.」が手掛けるVRホラーゲーム。その怖さはMogura VR取材班の中でも話題になるほど。プレイヤーは深夜の病院で目を覚ましますが、何かがおかしいと気が付きます。病院からの脱出を試みますが、様々な恐怖に行く手を阻まれます。終始何に襲われているか、その正体はわからないため、実態があるよりも更に恐怖感を覚えてしまいます。2016年10月にSteamとOculus StoreでHTC ViveとOculus Rift向けにリリース予定です。ビジネスデーのみの展示。

ブース名:日本アセアンセンター
ブース:3-N18
公式サイト:http://arayagame.com/

HOME SWEET HOME

フィリピンのゲームスタジオである「Yggdrazil Group」が制作したホラーVRゲーム。部屋の中を探索しながらアイテムを見つけて先に進んでいくゲームです。全体的にかなり暗いためライトを照らしながら先に進みますが、ライトは電池式のため拾わないと真っ暗な中を進まなくてはいけなくなります。モタモタしていると壁の中から異形のモンスターが出てきて襲ってきます。何の前触れもなく出てくるためどこで出てくるかわからないといった恐怖を常に抱えて進まなくてはいけません。

『HOME SWEET HOME』はOculus Riftに対応予定。価格や発売時期は未定です。ビジネスデーのみの展示。

開発者:日本アセアンセンター
ブース:3-N18
公式サイト:http://www.homesweethomegame.com/

総評として

海外のクリエイターのゲーム。国内のゲームとは一風変わった感覚で体験できますが、ゲーム内容が惜しいと思う部分もあります。

ほぼ並ぶことなく体験できるコンテンツもあるため、空き時間に体験しに行くのもアリ。

日本語が通じないスタッフがいるブースもありますが、英語が得意でない筆者が「Play!OK?」と片言の英語で言うと、どのブースも快く体験させてくれました。単語だけ話してもなんとか会話になる優しいスタッフばかりなので安心して話しかけてみてください。


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