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イベント情報 2016.09.17

【TGS2016】『バイオハザード7』通常版とPSVR版比較 VRで恐怖のドン底へ

9月15日から9月18日まで千葉・幕張メッセで東京ゲームショウ2016が開催されています。今回VRコーナーが新設され多くのVR体験が展示されています。

その中でも今回注目されているのがカプコンのブースやPlayStation VR(PSVR)ブースで体験できる『バイオハザード7 レジデント イービル』です。

バイオハザード7

カプコンブース

事前の評判として「酔う」と言われることもしばしば。しかし、シリーズの原点である「恐怖」に立ち返ったという本作。最近の作品で見られていた、銃を打って敵を倒していくスタイルから一転し、恐怖をあおるゲームとなっており、期待の眼差しで見られています。

さっそくこのゲームを体験してきました。なお、本記事は体験内容のネタバレを含みます。デモを楽しみたい方はご注意ください。

ゲーム内容はステルスゲーム

ゲーム内容はライトを持ち追いかけてくる「マーガレット」という狂気に満ち溢れた老婦人からひたすら逃げる、というもの。武器などはなく捕まったら即ゲームオーバーとなります。

チュートリアルを終え、ゲームが始まるといきなり「マーガレット」に見つかるシーンから始まります。

怒鳴り散らしながら襲ってくる「マーガレット」から走って逃げつつ廃屋に入ります。廃屋の中は暗く、進むルートを探すのもためらわれるような恐怖感があります。しかも探索中にも時折、別の入口から入ってくる「マーガレット」が目の前に立ちふさがります。倒すことは出来ないため物陰に潜んでやり過ごしますが、隠れるところを間違えると見つかって殺されてしまいます。

バイオハザード7

1箇所のみ仕掛けを解いて進む場所がありますが、難易度が高め。詰まっているとスタッフの方が教えてくれます。最後は床下で、とあるメッセージを見つけるとある出来事が起きて……ゲームは終了となります。

ゲームの後にはお楽しみの家族団らんパーティが待っております。ゲームよりもこちらのほうが怖いです。

コンテンツ自体は下手なお化け屋敷よりも怖く、思わず叫びたくなるような演出も多く実装されていました。グラフィックも綺麗で、(恐い)内容はともかく、筆者は非常に快適にプレイすることが出来ました。

通常版とPSVR版、その違い

比較のために同ブースで展示していた通常版のデモも体験してきました。内容は同じものでしたが、細かな点が変更されており、体験としては別のゲームをプレイしているような感覚でした。

没入感が増し、周囲の雰囲気を味わい、本当に息を潜めてしまうのは言うまでもなくPSVR版です。

ほかにもVR酔いを意識してか、様々な工夫が見られます。

PSVR版にはチュートリアルが搭載されており、最初に操作方法を教えてくれます。通常版は体験ブースに操作方法の書いたボードはありますが、メニュー画面を抜けるといきなりゲームが開始します。通常版は今までのバイオハザードシリーズをプレイしてきたユーザーならば馴染みのある操作なのですが、PSVR版はVR酔いを軽減するために操作方法が独特なためチュートリアルが必要となっています。

移動は、PSVR版は通常版と比べて少し遅くなっていました。そのため場所によっては逃げられるような敵からも逃げきれないため、難易度は少し上がっているような印象を受けました。走るときにも画面の周りが少し暗くなり、VR酔いへの対策も徹底しようとする配慮を感じました。また、旋回は通常版では従来のバイオハザード同様に視点を動かせますが、PSVR版では30度ごとに旋回していく手法が取られていました。

バイオハザード7

プレイヤーが見るゲーム画面もPSVR版の方が全体的に暗くなっており、遠くの物はほとんど見えなくなっています。また、通常版はある程度遠くまで見えたりはしますが、見たくないものまで鮮明に見えてしまいます。逆にPSVR版は画質が落ちているので通常版と連続でプレイすると粗さが気になってしまいます。

何かのアクションをした時の視点の動きも異なっています。ドアが開くシーンで通常版では視点はドアが開くのに合わせて動きますが、PSVR版ではドアを開けると一瞬画面が暗転して明るくなった時にはドアが開いています。これも視点を動かさないVR酔いの対処法の一つです。違和感はあまりありません。

バイオハザード7

通常版とPSVR版の違いを交えつつ今回の体験をまとめてみました。製品版では全編がVRでも体験できるという異例のゲーム。非常に待ち遠しい作品です。

しかし、東京ゲームショウでは、PSVR版が大人気。ビジネスデイでも開場から30分立たずにPSVRブースの整理券は無くなり、カプコンブースもすぐに待機列への入場制限がかかってしまうのでPSVR版を体験するのは至難の業です。通常版も空いている時で1時間待ちでしたので一般日では更に混雑することが予想されます。体験したい方は気を引き締めていきましょう。


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