Oculus VR社、現実を3D空間に再構築する技術を開発中の「Surreal Vision」社を買収

5月26日、Oculus Riftの開発を進めるOculus VR社は、イギリスのSurreal Vision社を買収することを発表しました。

Surreal Vision社は、現実を3D空間に再構築する技術を開発している企業です。その技術は、「VRの中にいながら、現実の中を動いたり、実際に物に触れたりすることができる、非常に臨場感のあるもの」とOculus VR社は評価しています。共同創業者の3名はそれぞれ専門分野があり、KinectFusionSLAM++といった現実を認識し、3D空間にマッピングする技術に精通しています。

11289763-1624163494536931-1652507130-nSurreal Visionの共同創業者Richard Newcombe氏, Renato Salas-Moreno氏, and Steven Lovegrove氏(左から)

現実のものをスキャンし、3Dマップに投影する「SLAMM++」

Sureeal Visionは今回の買収に際し、以下の様なコメントを発表しています。

Surrel Visionで、私達は3D空間再構築のアルゴリズムを改め、人間や人間同士が行うやりとりをも含む環境全てをとらえたより精度が高く、最新のモデルを提供しようとしてきました。現実をリアルタイムに捉え、解釈し、分析し、再投影し、現実とバーチャルな世界を同時にもたらすMixed Reality(MR)の画期的な技術を開発しています。この技術を通して、ユーザーはまるで現実にいるかのように感じるでしょう。最終的に、こうした技術はVRやARのシステムに組み込まれ、昼夜関係なく、屋外にいようと室内にいようと、使われるものになるでしょう。人々が、どんな人にも出会い、どこへでもいけるようになる、真の臨場感を実現するものです。これまでも多くの進歩がありました、しかし、まだ残っている課題が有ります。VRにとっては、3D空間の再構築の正確さと質は完璧である必要があります。他のコンピューター技術はほとんど直面しない要求水準です。実現出来た時、VRを体験するユーザーは、ヴァーチャルな世界を現実だと捉えるようになるでしょう。それこそ私達が実現したいことです。
-Richard and the Surreal Vision team(抜粋)

Surreal Visionのメンバーは買収後、Oculus社内にある研究チーム「Oculus Research」に加わることになります。買収金額は明らかになっていません。Oculus VR社はこれまで、手の認識システムを開発していたNimble VR社も買収しています。こうした、現実を3D空間に反映させる技術を持つ企業の買収がOculus Rift製品版にどう反映されるのか、期待が高まります。


(参考)
Announcing the Acquisition of Surreal Vision – Oculus VR公式
https://www.oculus.com/blog/announcing-the-acquisition-of-surreal-vision/

この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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