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統計・データ 2020.01.22

2019年のVRヘッドセット出荷、約半数は一体型に。Oculus Questの影響大か

ゲーム業界のリサーチ会社Superdataは、2019年のデジタルゲームやXR産業に関するレポートを発行しました。注目すべきは、一体型VRヘッドセットの存在感。同年5月に発売したOculus Questの影響と見られ、ソフト・ハード共に前年から大幅な伸びを記録しています。

総出荷の半数が一体型

2019年、XR産業の売上規模は63億ドル(約6,900億円)を記録し、前年比26%の伸長となりました。中でもメイントピックとしてSuperDataが指摘するのは、フェイスブックの一体型VRヘッドセットOculus Questの発売です。好調であったハードウェア売上のうち一体型が占めるのは、出荷台数ベースで49%と半数近く。前年と比較しても2倍以上の規模であり、Oculus Questが大きく寄与しているとのことです。

対照的に、大きく出荷を減らしたデバイスも存在します。スマートフォンをセットして使うモバイル向けのヘッドセットは大きく下落し、台数にして100万台規模で減少しています。なお2019年、グーグルやサムスンはスマートフォンを使うタイプのVRヘッドセットに関し、事業の終息を表明しています。


(VRヘッドセット出荷台数)

コンテンツ売上もPC向けの2倍

Oculus Questの影響と見られる動きは、ハードウェアだけではありません。VRゲームコンテンツの売上について、一体型ヘッドセット向けは1億7,100万ドル(約188億円)。PCVR向けの8,600万ドル(約94.5億円)のほぼ2倍です。VRゲームの総売上は2018年と比較し41%の伸びとなっていますが、Oculus Quest発売による効果と思われます。


(XRゲーム売上の推移)

Oculus Questの好調を伝える記事は、下記でも紹介しています。

(参考)SuperDataAndroid Central


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