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テック 2017.10.23

SteamVR、ベータ版にVRメディアプレイヤーが搭載

ValveはSteamVR最新のベータ版アップデートにて、VRネイティブのメディアプレイヤー機能を新たに実装しました。本機能ではPC上のローカルファイルから通常の写真・動画や、180度/360度コンテンツなどをプレビューすることができます。

SteamVR標準のメディアプレイヤー

今回追加されたSteamVRのメディアプレイヤー機能では、モニターとVRの両方から操作できるファイルエクスプローラー、マウス/キーボード/VRコントローラーでリサイズ可能なウィンドウなどを用いて、簡単にVR/非VRの写真/動画を鑑賞することができます

各メディアのレイアウトやフォーマットの自動検出、及び一般的なファイル命名規則にも対応しており、現在は6つのレイアウトとしてモノ、ステレオ(左/右)、ステレオ(右/左)、ステレオ(上/下)、ステレオ(下/上)、アナグリフ、4つのフォーマットとしてバーチャルスクリーン、180度、360度、魚眼に対応しています。またすべてのWindows 10、Windows 7(一部未対応)をサポートしています。

メディアプレイヤーは、SteamVRベータ版のステータスウィンドウ上部メニューから、SteamVR>Run Media Playerより立ち上げることができます(下図)。

なおSteamVRのベータ版を有効にするには、SteamライブラリのToolsタブからSteamVRを右クリックしてPropertiesを開き、Betasタブのドロップダウンリストからbetaを選択します。

今後のアップデートに期待

現在SteamVRメディアプレイヤーはmkvファイルに対応していないため、こうしたファイルを利用しているユーザーにとっては不満が残る点もあります。そうした人には、SteamVRのデスクトップビューアー、あるいはBigscreenなどのバーチャルスクリーンアプリからデスクトップで再生した通常のメディアプレイヤーを見る、などの従来の手段の方が好ましいでしょう。

まだ本機能はベータ版であり、今後SteamVRのコア機能として統合される予定であることから、こうした不満点は改善されていくことが期待されます。

現在ValveはSteam 360 Video Playerを提供していますが、新しいメディアプレイヤーは360度動画だけでなく、360度写真を含め様々なコンテンツを鑑賞できる点が魅力的です。

(参考)
Valve Brings VR-Native Media Player to SteamVR in Latest Beta Update(英語)
https://www.roadtovr.com/valve-brings-vr-native-media-player-steamvr-latest-beta-update/

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