現実の部屋と同じようにVRの中の自分の部屋を自分の好きなように飾り付けることができたら、VRの中の「部屋」はより、そこに長く居たいと思う空間になるかもしれません。
Valveはベータ版が開始されたSteamVR向け起動インターフェースであるSteamVR HomeにSteamVR Collectibles(以下、Collectibles)という仕組みを導入しました。
Collectiblesにより、自分自身のバーチャルスペースを飾ることや、自身のアバターの装飾などに利用ができるバーチャルグッズを追加しました。
ValveはVRタイトルの開発者と連携して 次の対応VRタイトルとバーチャルグッズを作成しました。
・Job Simulator
・Fantastic Contraption
・Space Pirate Trainer
・Audioshield
・The Gallery – Episode 1: Call of the Starseed
・Arizona Sunshine
・Onward
・AirMech Command
・Serious Sam: The Last Hope
・Hover Junkers
・The Lab
・Dota 2
実績システムの将来像
SteamVR Home Beta(ホーム)はパソコンで言うところの「デスクトップ」のようなSteamVRの起動インターフェースです。Valveは、このホームに豊かなカスタマイズ性とインタラクティブな機能をさらに追加していくと同時に、いわゆる「実績」システムの将来像になるとしています。
SteamVRのニュースページで発表された今回の報道で、Valveは「VRタイトルの”オーナーシップ(保有)やプレイタイム”などに基づいてアイテムが授与される」と述べています。現在のSteamにもトレーディングカードシステムなどがありますが、同様にSteamでリリースされているVRタイトルを進めるをこなすことで報酬として配布するとのことです。
またValveのリアルマネーを使ったCommunity Marketでは、ホームのための販売用アイテムが既に用意されているとのこと。
Valveのバーチャルグッズの発端
Valveが無償で配布しているVRコンテンツである『The Lab』にも様々なバーチャルグッズが実装されており、HTC Viveの発売以降、ValveのVRコンテンツの特徴でした。そのバーチャルグッズの一部はホームにも移植されています。Collectiblesは初期のものは静止しているものが多いですが、『Fantastic Contraption』のNekoのおもちゃなど、インタラクティブにすることは可能なものもあります。
バーチャルグッズの価値
バーチャルリアリティのグッズは、ゲームプレイの実績を見ることができる非常に面白いアイデアです。Valveは欲しいアイテムがあるが、プレイに時間を費やしたくないものに関してはCommunity Marketで商品を購入することができるようになるとしていますが、その金額は実績解除の難易度に応じて決まるとしています。
今後、無限にコピーができてしまうデジタル商品の、妥当な価値を保持する方法など。将来のバーチャルグッズを巡った経済がどのようになっていくか、などの疑問が出てくることになるでしょう。
今回の追加は第1弾とのこと。今後も対応VRタイトルが追加されていくことが期待されます。
(参考)
SteamVR Home Gets Virtual Collectibles, an Intriguing Glimpse at the Future of Achievements & Digital Goodsー(英語)
http://www.roadtovr.com/steamvr-home-gets-virtual-collectibles-intriguing-look-future-achievements-digital-goods/
Introducing SteamVR Collectiblesー(英語)
https://steamcommunity.com/games/250820/announcements/detail/3062859752419079879