PCゲームの配信プラットフォームSteamの運営企業であるValveの調査によると、Oculus RiftのSteam上におけるシェアが過去最高を記録したとのことです。これはOculusが7月より行っているサマーセールが大きく影響しているものと考えられます。
ヘッドセットのシェアのトップを占めているのはHTC Viveですが、Oculus Riftのシェアが大きく伸びたことにより、両者の差が縮まりました。PC向けVRヘッドセットのシェアは現在HTC ViveとOculus Riftがほぼ二分している状況が続いています。
SteamでのRiftのシェアが過去最高に
Valveは毎月、Steamを利用するユーザーがどのようなハードウェアやソフトウェアを使用するかを調査しており、調査対象にはユーザーが使用するVRヘッドセットも含まれます。
同社の最新の調査では、Steam上でのOculus Riftのシェアは前月に比べて約8%上昇し、43.8%(前月は35.7%)と、過去最高のシェアを記録したことが確認できます。
データによると、HTC Viveのシェアが52.3%と、前月に比べて7.7%減少(前月は60%)し、Oculus Rift DK2のシェアは0.4%減少(前月4.33%)しています。Rift DK2は2014年に発売されたOculus Riftの開発者キットですが、現在も同デバイスのユーザーが少なからず存在し、Steam上でも3.9%のシェアを保持しています。
シェアのトップを占めるのはやはりHTC Viveで、52.3%とVRヘッドセットのシェアの半分以上を占めています。しかし、Oculus Riftのサマーセールによって同デバイスのシェアが上昇、両者のシェアの差は1ヶ月で大きく縮まったといえます。
Riftのシェア向上、サマーセールの影響か
わずか1ヶ月でRiftのシェアが8.1%も伸びた要因として、現在Oculusが行っているサマーセールが挙げられます。RiftヘッドセットとTouchコントローラーの同梱版を399ドル(日本では50,000円)で購入可能になったことで、同デバイスを購入するユーザーが増えたものと考えられます。
サマーセール期間は9月4日をもって終了するとのアナウンスがされており、日本時間では9月5日の15時59分にてセールが終了します。その後はパッケージを新しくしたRift + Touch同梱版を販売する予定で、新パッケージ版はセール価格より100ドル値上げした500ドルでの販売を予定していますが、日本での価格は現在のところ未定です。
HTC Viveは8月に値下げを行い、一式が799ドルのところを599ドルで販売しています。また、Steamは10月17日からDELL等が発売する没入型MRヘッドセットにも対応することが明らかになっており、今後Steamで体験する際のシェアに大きく食い込んでくると考えられます。
(参考)
Road to VR / Rift Summer Sale Drives Record Gains, Highest Steam Market Share Yet(英語)
https://www.roadtovr.com/rift-summer-sale-drives-record-gains-highest-steam-market-share-yet/
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