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業界動向 2020.04.10

「StarVR One」が正式リリースか。視野角210度×視線追跡搭載VRデバイス

2018年以来、続報が途絶えていた超広視野角のVRヘッドセット「StarVR One」が、世界各国で正式リリースされる見通しです。公式サイトの販売代理店ページが更新されており、日本国内では、株式会社 エルザ ジャパン、サイバネットシステム、株式会社ACCESS、株式会社アスクが正式代理店となっています。

「StarVR One」は、台湾StarVR社が製造・販売するエンタープライズ向けのVRヘッドセットです。2018年8月に発表され、そのスペックを中心に大きな話題に。一般向けに販売されるPC向けVRヘッドセットと比較した場合、視野角が水平210度と非常に広く(従来のVRヘッドセットは110度前後)、アイトラッキング(視線追跡)システムの搭載等が大きな違いとして挙げられます。

価格などは公開されず

「StarVR One」はアジア(日本、台湾)、ヨーロッパ、北米の3地域でリリースされています。アジア圏では各代理店を通しての提供ですが、EUとアメリカではStarVR社が直接販売を行います。中国本土では近日中に販売が開始されるとのこと。

2020年4月現在、「StarVR One」の販売価格は判明していません。米メディアRoad to VRは、開発者版が3,200ドル(国内想定価格は税抜445,000円)だったことから、近い価格で提供されると推測しています。

StarVRは「過去」を乗り越えられるか?

StarVR社は2018年11月、台湾の証券取引所であるタイペイエクスチェンジ(TPEx)から上場廃止し、「StarVR One」の開発者プログラムを一時停止しました。

関連する出来事として、StarVRの株式の3分の1を有するStarbreeze社は、ストックホルム地方裁判所より経営再建を命じられたほか、インサイダー取引の疑いで当局の調査が入り、1名が逮捕されています。

ハードウェア概要

モデル

StarVR One

視野角

水平210度×垂直130度

ディスプレイ解像度

片面 1,830 × 1,464(1,600万サブピクセル)

トラッキング

SteamVR tracking 2.0(ベースステーション最大2基)

アイトラッキング

Tobii VR Eye Trucker内蔵

IPD

自動調整機能搭載

リフレッシュレート

90Hz

PC推奨スペック

OS:Windows 10 x64
CPU:Intel Core i7-7700以上
メモリ:16GB RAM以上
GPU:NVIDIA Quadro RTX5000、NVIDIA GeForce GTX 1080Ti以上
接続端子:USB2.0×2

接続端子

・DisplayPort×2
・USB2.0×2

(参考)Road to VR

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