スウェーデンのゲームスタジオStarbreezeは、高視野角・高解像度なVRHMD「Star VR」のさらなる開発を目指し、台湾のPCメーカーAcerと新たに提携を結ぶことを発表しました。
Star VRとは
昨年夏、ロサンゼルスでのゲームの祭典E3にて大々的に発表されて以来、注目を集めつつも大きな動きのなかったStar VR。先日その製造元であるStarbreezeは、世界有数のPCメーカーAcerとの提携を発表し、「デザイン・製造・プロモーション・経営の分野で協力し、プロ向けのエンターテイメント市場や位置情報を利用するようなコンテンツでStar VRを販売していく」としています。
StarbreezeはStar VRを事業者向けのヘッドセットと位置付けており、消費者向けのOculus RiftやHTC Viveとは一線を画す形となっています。最高クラスの210度の水平視野角に加え、5.5インチのディスプレイを2枚使用し、両眼合わせて5160×1440と5K相当の解像度を実現しています。また、ロサンゼルスのアーケード施設で導入することが報じられています。
VRへの関わりを強めるAcer
Acer社CEOのJason Chen氏は、「Starbreezeと手を組みStar VRを世に送り出すことにワクワクしています。良質なVR体験のために研究開発リソースの多くを割いており、また先月にはStar VR完全対応のデスクトップ・ノートPCも発表済みです。Starbreeze とAcerは、最高のVRアプリケーションを提供するという共通のゴールを掲げ、この提携によりVRの新たな可能性を拓いていくことを心待ちにしています。」とコメントしています。
Acerは今月、オープンソースのVRシステムOSVRにも参加を表明したばかり。VRへの関わりを強めています。
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(参考)
Acer Partners with Starbreeze to Design and Manufacture StarVR Headset – Road to VR
http://www.roadtovr.com/acer-partners-with-starbreeze-to-design-and-manufacture-starvr-headset/
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