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VTuber 2021.10.19

個人VTuberが100万登録 ブラジルやメキシコで盛り上がるVTuberブームを紹介

はじめましての方は、はじめまして。記事を読んだことがある方はお久しぶりです。インターネットの情報を喰らって、吐いてるすらといいます。

さて今回紹介するのは、ブラジルやチリといった南米アメリカ地域を中心とした、ヒスパニック系とラテンアメリカ系の言語圏のVTuberです。もしかしたらラテンアメリカやヒスパニックという文字を見て、世界史の勉強を真面目に受けていた人や、翻訳記事を読んだことがある人はピンとくるでしょう。まずは、なぜこの括りなのか説明していきます。

なぜヒスパニック系とラテンアメリカ系なのか

ラテンアメリカはだいたいどのあたりかというと、南アメリカ大陸”ほぼ”全部と北アメリカ大陸の下あたりの国を指します。ラテンアメリカではスペイン語、ポルトガル語、フランス語など様々な言語で構成されています。

なぜこうなっているかは、私からその歴史を語るのは難しいため、すごくかいつまんで説明させてもらうと、この大陸を支配していた国の事情でこのような特殊な状況が生まれています(詳細はこちらのNHKサイトなどでも解説されています)。

またヒスパニック系はスペイン語を話す国の出身者を指し、スペインもこの括りに入ります。つまりこの界隈のVTuberは、ヒスパニック系とラテンアメリカで非常にややこしく絡んでいて、それらを分けずに語る必要があり、このような大きなくくりで捉えることにしています。

そしてこの大陸は、オタクが選挙を動かしたり、鬼滅の刃が暴動のシンボルになったり、エヴァのコスプレで政治活動がおこなわれたりと、オタクカルチャーが国の政治にまで深くか関わっているケースが多いわりに、いまいち日本からの注目が集まらない、とても不思議な関係にあります。

5分ぐらいで振り返る国内外のVTuber状況

日本国内のVTuber

ラテンアメリカ系にひそかに注目が集まり始めたのは、ちょうどVTuberが海外で爆発的に注目が集まり始め、英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」が鮮烈なデビューを果たした、2020年9月頃までさかのぼります。

あやぱんさんとブラジル視聴者の交流


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【新曲】muito sono

ラテンアメリカ絡みで最初に大きな注目を浴びた1人はあやぱんさんです。あやぱんさんは癖になるだみ声とゆるい空気と「おもしれーやつ」オーラをまとうREALITY配信者。REALITYの機能を活かしてYouTubeにもゲーム実況やコラボ動画をコツコツと投稿していました。

転機が訪れたのは2020年8月VTuberにドハマリしているブラジルで有名なYouTuber GoularteさんがVTuberを布教したのです。その結果、あやぱんさんにもブラジル視聴者が流れてくるようになり、動画がシェアされ伸び始めました。あやぱんさんの対応力は素晴らしく、すぐにポルトガル語を勉強して視聴者とコミュニケーションをとりました。その姿勢は視聴者から評価されチャンネルは順調に成長していきます。

すると、その盛り上がりをキャッチしたのか、REALITYのバーチャル美少女ケモミミDJ兼CEOのRIOさんがあやぱんさんをピックアップ、さらにそれが渋谷区議会議員鈴木けんぽうさんの目にとまり、やがてブラジル大使館に訪問することになったのです!
またこの件は個人VTuberとしては珍しくポルトガル語のメディアRafael Dirquesさんの 3E/UNIRIOで発表したVTuberに関する学術研究に取り上げられました。とても面白い!


VTuberが駐日ブラジル大使館に訪問 大使と交流会を実施

さてさてさて先程お話したGoularteさんの影響は、様々なVTuberに波及していて、例えば麻雀系VTuberの卯月はるとさんのブラジルの方を0から麻雀を教えて雀豪まで育て上げたエピソードからも見て取れます。


YouTube Twitter
VTuberが雀魂で日本語のわからないブラジル人に0から麻雀を教えて4ヶ月で雀豪まで育てた話|卯月はると|note

雲母ミミ(きららみみ)さんの大躍進

YouTube Twitch  Twitter TikTok Instagram

そしてGoularteさんのVTuber布教にかなり大きな影響を受けたVTuberがいます。ジャンガリアンハムスターのキュートなお耳をした雲母ミミさんです。ふわふわとしたかわいい声の雲母ミミさんはゲーム実況だけでなく、どきっとするボイス動画おもしろ系語学勉強などとてもチャレンジ精神旺盛です。

デビューから堅実にファンを増やしつつも、字幕対応など海外ファンとも対等にコミュニケーションをとっていました。そこへブラジル視聴者の突如の増加。ですが雲母ミミさんは自動翻訳でうまくさばき、ファンが6万人も増える結果となりました。またGoularteさんとも仲良く交流していて、たまに彼のチャンネルの動画で交流している様子が見られます。

【なぜ?】ブラジルで1人のVTuberが注目の的に 理由を本人に聞いてみた

ここまでは個人VTuberの話でしたが、企業所属のVTuberはどうだったのか。企業でもスペイン語の自己紹介を突然だすVTuberは結構いました。例に出すとにじさんじの鈴鹿詩子さんや、今は卒業したホロライブの桐生ココさんです。ですが、それをきっかけに継続的にその言語でコミュニケーションを取ろうとする企業はなかなか出てきませんでした。redditではなぜ企業はスペイン語圏に対応しないのかという議論がされるぐらいです。

WACTORのヒスパニック系需要の高まり

そんな中、スペイン語圏にうまく対応している企業が存在します。多言語にコンテンツを供給するWACTORプロダクションです。ホームページは”日本・中国で展開する”となってますが、プレスリリースオーディションページはスペイン語もしくは南米について記載されています。

所属タレントのYouTubeに動画には必ずスペイン語の動画がアップロードされています。さらにこれもホームページにタレントがのっていないのですが、新しくデビューしたWACTOR2期生ヒナミソラさん、3期生スメラギパルさん、ルリネルナさんのYouTubeはスペイン語だけに絞り込まれています。

このスペイン語対応のきっかけを作り出したのはヒヅキミウさんでした。WACTORはもともと多言語で配信することを視野に入れていて、さまざまな言語の自己紹介動画をあげています。2020年12月にアップロードされた英語の自己紹介動画は11万ほど再生されたのですが、その後に投稿されたスペイン語の自己紹介動画は5倍の49万再生です。

コメントの様子を見る限り、広告をだしていたのも理由の一つですが、ホロライブEnglishで盛り上がっている状況で、日本から自分たちの方を向いてくれるVTuberが供給されずに飢えていたスペイン語圏の視聴者にクリティカルヒットしたからです。

ファンも2万ほど増え、ユーザーローカルの急上昇ランキングにランクインしました。またその後に続いたミツルギリアさんやコグレピヨコさん、ツキトハナさんの人気上位の動画にスペイン語の自己紹介動画がきていることからもわかるように、需要の高さがうかがえます。

ファンもしっかりついていて、Twitterにファン活動をしているスペイン語圏のユーザーがいます。redditでもチリのsubredditにWACTORの話題が取り上げられるほどです。スペイン語のメディアでもキズナアイさんやホロライブ、にじさんじ以外として珍しく取り扱われています。

ラテンアメリカのVTuber達の広がり

日本国外では、ラテンアメリカ系、ヒスパニック系のVTuberはどのように活躍しているのでしょうか?

2015年から活動していたYadiDoll Zaotomeさん


YouTube Twitch  DEVIANTART
Twitter Facebook Instagram

個人的に一番はじめに絶対知ってもらいたい方は、真っ赤なリボンがポイントのメキシコVTuber、YadiDoll Zaotomeさんです。YadiDollさんはVTuberが海外に広まる以前、2014年からMMD(MikuMikuDance)を使った動画を投稿しています。2015年には自分のアバターでVTuber的な動画を投稿して、2018年に入ってからバーチャルYouTuberという単語を使い始めました。後発のスペイン語のVTuberには、数字でみれば抜かれてしまっていますが、そんなことを気にする様子もなく、YadiDollさんらしい動画を投稿し続ける姿は、尊敬します。

またYouTubeだけでなく、リアルイベントでの活動にも注目してほしいです。メキシコで大規模なオタクイベント IMAGINA NOVAで、メキシコVTuber Aitzu Arashiさんが主導しておこなっていると思われる、VOCALOIDやUTAUのコンサートイベント「V.A.P 6°(Virtual Artist Project 6° edición)」にも初VTuberとして参加しています。

さらにGoogleスペイン語のメディアファンからはラテンアメリカのアーリーアダプターVTuberとして認知され、ラテンアメリカ系の言語圏視聴者からも尊敬されているVTuberだとうかがえます。

YadiDollさんがデビューしたのは2018年、その頃にはスペイン語の小規模なVTuberがぽつぽつと存在していましたが、全体を俯瞰してみると、コロナウィルスでロックダウンする2020年3月頃まで大きな動きはありませんでした。

今最も注目すべきNimu Spacecatさんの活躍


NIMU

コロナウィルスで世間が暗雲たる気持ちに包まれる中、ラテンアメリカを賑わせるビッグVTuberが存在感を表し始めました。アルゼンチンVTuberのNimuSpacecatさんです。画像を見た方はそばかすの女の子がNimuさんだと思いますが、本体はスライムです。本人があまり周知していない(自己紹介Facebookだけ)からか、ファンから補足が入るくらいです。

Nimuさんは陽気なおしゃべりや短尺の面白動画を得意としています。VTuberとしては珍しくFacebookからスタートしました。それから様々な苦労がありながらも、TikTokとYouTubeを展開していき、面白系短尺動画がTikTokハマり(執筆時点で140万人)して、YouTubeも伸びていきました。その勢いはユーザーローカルの急上昇ランキングにも反映され日本のタイムラインでもちょこっと話題になりました。

今では3DデビューRe:デビューを果たして、Facebookのライブ配信からTwitchに移行して驚異的な伸びを見せ、Twitterもまた違った伸び方をしている目を離すことのできない1人であります。

そしてチリのスペイン語で最も古い日刊紙といわれているEl Mercurioのウェブ紙媒体に掲載されたり、このあと紹介するEl rubiusさんスペイン語の大物配信者TheGrefgさん注目されたりと、いま間違いなくホットでビッグなVTuberなのは間違いないです!!!

Nimuさん以降、当時はラテンアメリカで観測しきれていなかったParraVTuberさんやSuwieさん、Cyan x3さんなどがファンによって発掘され、徐々にその盛り上がりの輪郭が見えてくるようになりました。

ここまで盛り上がってきたらラテンアメリカ系のVTuber専門エージェンシ(企業でないのも含む)がでてきてもおかしくありません! ですが状況はいまいちぱっとしません。スペイン語で展開するAVALKINDesuneLiveDengekiOnegaiAmaiDirectがでてきたのですが、数字だけで見ると少し苦戦しているように見えます。またとある記事では、ラテンアメリカのVTuberのほとんどが個人勢と言われていて、他の大陸とは違った独特なVTuber文化が育っているように思えます。

例えばVTuberの特徴的なポイントとして、グループを作ったりやすいというのがあります。しかし言語の制約で、同じ国に住んでいるVTuberが仲間になりやすという面もあります。ところがラテンアメリカ系の地域では少し状況が違います。IlustraVというグループでは所属してるVTuberの出身国はメキシコやチリ、エクアドル、スペインで言語はラテン語とスペイン語、とてもバラバラです。

ILUSTRAVのインタビューではとても強い結束のようなものを感じます。どうしてこのようになったかについてもVirtualHomeのインタビューに面白い示唆があって、コロナによってロックダウンされた中、VTuberを通して世界にいるオタク達が自分達の存在に気づいたのではないかとあり、もしかしたらラテンアメリカ系の言語圏地域で孤立していたオタク達が強く結束したのかもしれません。

大物YouTuber El rubius氏のVTuberデビュー


YouTube Twitch
Twitter

話がそれましたが、ラテンアメリカで様々な形で盛り上がり、ついにスペイン語圏の大物YouTuberにもその影響がでます。

YouTubeの登録者数が4000万人超えをしているEl rubiusさんがVTuber用のアバターをお披露目したのです。彼のアバターは、最近英語圏VTuberで話題になっている大型の個人アーティストVTuberグループVYUGENに所属するDya Rikkuさんによって描かれました。

今のところアバターを使って配信する様子は見られませんが、YouTuberでも気軽にアバター化してもいいという1例になったビックな事件ではあったと思います。

TOP VTuber 登録者数3980万人超えのスペインYouTuberがVTuberデビュー! 
ヒカキン VTuber姿をお披露目「ずっと前からVTuberなりたかったんですよね~」

VTuberの認知度とか需要をデータから見てみよう

ヒスパニック系とラテンアメリカでもVTuberが盛り上がっているわけですが、実際の所ほんとうに盛り上がっているのか、数字などを見て冷静に考えてみたいと思います。


GoogleTrend ブラジル, アルゼンチン, スペイン, 世界

世界的に関心が集まったのは、コロナウィルスが大流行するなかHololiveがredditで交流を始めたあたりからです。Googleもラテンアメリカに広がったと認識していて、ある程度の層は浸透していると十分に考えられます。

スペインのZapeandoというテレビ番組では桐生ココさんやcodemikoさん、キズナアイさんなどのVTuberが紹介されました。ラテンアメリカではペルーのテレビ番組América TVNeosVRとからめてVTuberを変わった形で紹介しています。

【何者?】海外の”バーチャル”配信者「CodeMiko」が注目集める

VTuberの存在感としては、Twitterで使われているハッシュタグでその様子がうかがえます。Twitterでは#〇〇VTuberというタグを付ける文化(例えば英語圏向け・英語動画は#ENVTuber、フィリピン向けは#PHVTuber)があって、スペイン語圏向けの#ESVTuber2020年3月に、メキシコ向けの#MXVTuberは2019年9月とものすごく早い時期から使われ始めています(参考程度によく使われている#ENVTuberは2019年3月、#PHVTuberは2019年12月に出現)。

タグといえばTwitchではVTuberタグが採用されており、Twitchでスペイン語配信をしているVTuberは英語タグの次に多いです。

VTuberのお金まわりも少しずつ充実しています。例えばVTuberを作成する講座はYouTubeで検索すれば簡単に見つかりますが、オンラインで勉強できるudemyにはスペイン語の有料講座が存在します。他にはチリのフリーランス求人サイトfreelancerではvtuber avatar makerという検索対策がされています。

このように徐々にラテンアメリカでもVTuberの需要の高まっている気配があります。

一方でVTuberのHanachiさんとRisaさんが管理するスペイン語圏向けVTuberファンサイトvtubeando.netではネガティブな意見も存在します。その理由はVTuberがアニメオタクやアイドル的な文脈をもっているからです。スペイン語圏の視聴者にはアニメの見た目が苦手な層がいたり、スレッド内で使われているmonos chinosという単語からもわかるように、昔の日本のオタクに対する偏見のようなものが、まだまだ海外には存在しているのかもしれません。

ですが個人的には、これは徐々に気にならなくなると考えています。スペイン語で話すNimuさんが成功したり、リアル寄りアバターを使うcodemikoさんが登場したからです。

もう1つのネガティブな主張はスペイン語圏の配信視聴文化があまり大きくないというのです。これはおそらく国単位で見たときに、日本よりもYouTubeの普及率の低いラテンアメリカの国が多いことからくる発言なのかもしれません。

しかしこれも日本よりも人口の少ないスペインのほうがYouTubeの金の盾以上のクリエイターが多いことを考慮すると、やり方の問題と言えそうです。

ラテン系・ヒスパニック系言語圏の注目VTuber

では、実際のところどういったVTuberが活動しているのか簡単に紹介しましょう。

人気VTuberトップ5

このランキングはVTuber A.I. Matt 86さんが運営するラテン語とスペイン語を話すバーチャルYouTuberランキングを参考にしています。

5位 Suwie(アルゼンチン)
YouTube 19.3万人 Twitch 20.5万人
Twitter 8.2万人 Facebook 18万人

ちょっと落ち着いた声のSuwieさんはNimuさんにつぐ、アルゼンチンでトップクラスのVTuber。Suwieさんもいろいろと大変なことがありましたが、それを乗り越えて堅実に成長していっています。メインはゲーム実況やVRChat配信。様々なスペイン語圏のVTuberにkawaiiアニメーションの動画を提供するPatrick_fcheさんが作成したSuwieさんのkawaiiアニメーションも必見!

4位 Fzst(メキシコ)

YouTube 62.6万人 YouTube 3.87万人 Twitch 3.2万人
Twitter 9.6万 Instagram 3.2万人

早口で辛口な動画を投稿するFzstさんは、VTuber動画を投稿していますが、YouTubeの実況動画にはアバターを登場させないスタイル。主にプレイするFPS系が好きなようです。またFzstさんが監督となり、アニメや漫画を計画していて、今後どういう作品が展開されるのか楽しみです。

3位 PARRA (メキシコ)

YouTube 93.2万人 Twitch 1.2万人
Twitter 3,471人 Facebook 1,547人 Discord 1.5万人

どことなくお調子者でマシンガンばりの超絶早口でゲーム実況をするのはメキシコVTuberのPARRAさん。実況中はMincraft風のアバターを使うという珍しいスタイルをとっています。YouTubeやTwitterはおびただしい数のミーム画像であふれていて、カオスな空気が好きならきっと好きになれます! 動画やリプライには戌神ころねさんの画像がときおり使われてい、きっと大好きなんだろうな。

2位 Srta Catana(スペイン)

YouTube 70.5万人 Twitch 2.2万人
Twitter 2,444人 Instagram 2.8万人 TikTok 26万人

「あなたを幸せにするコンテンツクリエーター」を掲げるスペインVTuberのSrta Catanaさん。比較的カオスなVTuberが多いラテンアメリカですが、それの真逆をいくような癒やされるTLがTwitterに広がっています。YouTubeの動画のスタイルも一風変わっていて、絵日記のようなサムネイルとタイトルで、MinecraftやRobloxで友達とワイワイする動画が投稿されています。

1位 Nimu Spacecat

Twitch 109万人 Twitch 2.9万人 YouTube 88.3万人 YouTube 66.2万人
Twitter 25.6万人 Facebook 74万人  Instagram 21.5万人 TikTok 140万人

先ほど紹介しましたが、とにかくあれこれと規格外なことが起きていて、間違いなく今後も何かの近くにいる瞬間を度々見かけることになるでしょう。

ブラジルからピックアップ

Yasmim Reis

YouTube Instagram

Yasminさんは私が見た中では、ブラジルでチャンネル登録者100万人を達成している
唯一のVTuber。LunimeGamesが開発したガシャポンのようなアニメスタイルのキャラクターを自由にカスタマイズできるGacha Lifeスタジオモードを使って作成された動画の吹き替えをしています。普段からGachaLifeでアバターを使用していましたが、つい最近になって、ガチャコミュニティのアイドルとしてVTuberデビューしています。

BatataComPepino

YouTube YouTube Twitch
Twitter Instagram

ブラジルで大規模なVTuberの1人と目されているのはBatataComPepinoさん。デビューは2020年8月4日、普段はTwitchやYouTubeでゲーム配信をしています。視聴者からはとても陽気で楽しい性格が視聴者に受けていて、見ていると微笑ましいです。配信にはたまにお兄さんお母さんが出演することがあり、お母さんはVTuber化もしていて、ホームビデオな空気感はとても和みます。

チリからピックアップ

Lunaria Ayaren

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Lunariaさんはチリの地元紙Googleにもラテンアメリカの最初期メンバーとして取り上げられた古株の1人。ピンク色の髪、ピンク色の服、ピンク色の部屋、ピンク・黒・赤とkawaiiが強烈にトレードマークのLunariaさん。ちょっとえっちで面白いだけでなく、この業界に精通したスキルを備え、前へと進んでいくメンタルの強い方です。歌の動画などをみてもスペイン語圏に思い入れが強く、今後チリでどのように成長していくのか楽しみです。

Hetto

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小さな吸血鬼でチリVTuberのHettoさん。さきほどラテンアメリカのVTuberエージェンシーがぱっとしないと書きましたが、YouTubeで実績をつんでいるHettoさんが2021年8月8日に立ち上げたowozuというエージェンシーは非常に興味深いです。
所属しているタレントや社員はちゃんと数字がついているクリエイターの集団。よくある質問のページではラテンアメリカはグリーンな市場と分析されていて、いろいろとテコ入れをしていくと書かれていて非常に楽しみです。さきほど紹介したLunariaさんの動画でもチリの労働環境についていろいろ話されていて、もしかしたらVTuberが新しい可能性を開いてくれるのかもしれません。

メキシコからピックアップ

Avalkein

YouTube(Lynn Bennett) YouTube(Koemi Akayuki) YouTube(Zefie Hoshiko)
AVALKEIN – V-TUBERS 

ラテンアメリカで早くからスタートしたエージェンシーのAvalkein。音楽とアドベンチャーゲームが大好きLynnさん、アクションゲームとホラーゲームが大好きなKoemiさん、レトロな音楽とゲームが大好きZefieさんの3人で活動しています。チーム内だけでなく、ラテンアメリカのVTuberともコラボしている動画をよく見かけることがあります。ヒスパニック系やラテンアメリカをターゲットにしていることだけあって、国旗の並んだなかなか見ない配信スケジュールになっています。

Aitzu Arashi

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Aitzu Arashiさん自身はYadiDollさんのようにMMDを使い動画を投稿していたクリエイターです。そしてAitzu Arashiはもともと無料のUTAU音声合成装置のキャラクターでした。それが2019年3月から流暢にしゃべるVTuberとしてデビューしました。何を言っているかよくわからないかもしれないですが、そういう存在です受け入れてください。それはそれとしてAitzu Arashiさんはクリエイターとして積極的に活動していて、透過スクリーンを使った初音ミク・UTAUのライブやコロナ禍ではオンライコンサートをおこなっています。

コロンビアからピックアップ

panquichan

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アニメと日本文化が大好きなコロンビアVTuberのpanquichanさん。Twitchでゲーム実況をしながら、YouTubeではスペイン語向けのVTuber技術関連の情報発信をしています。海外でVTuberを調べていると、必ず各言語で動画を見かけることがあります。、そのおかげでVTuberが増えていくことにつながっているのは間違いなく、panquichanさんの活動には感謝しかないです。

latina

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YouTube向けの360度動画などを投稿するOBAKE TEAMというグループに所属するlatinaさん。ASMR系を投稿しているのですが、少し変わっていて360度動画でロールプレイを楽しみながら感じるASMR動画です。個人的には猫視点の動画がとっても好きです!!

ヒスパニック系(スペイン語配信者)からピックアップ

ジタン・ヴァルハイム

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日本出身日本在住のジダンさんは、スペイン語通訳が得意な男性VTuber。日本語とスペイン語の架け橋となるべくVTuberになり、それをみごとに有限実行。Emberlithさんとプライベートな日本語を授業をしたり、Nimuさんとコラボしたり、日本の鳳玲天々さんとコラボしたりなどなどなど、「おもしれー男」です。

Bishoujo Senshi Galaxy Emberlith

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EmberlithさんはVTuberになる前から、アバター無しで活動を続けていた配信者です。スペイン語でアニメや漫画の情報を配信するメディアkudasaiの公式VTuberとして、前のチャンネルを維持したまま配信活動を続けています。とても日本的なアニメボイスをしていて、ARA ARA歌ってみたを見たら日本の視聴者でもハマると思います。

Mina

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ちまっとしたボイスが特徴のスペインVTuberのMinaさん。2021年3月にセーラームーンを意識したアバターにリデビュー。ここ最近はYouTubeよりはTwitchでの活動がメインになっています。ゲーム実況以外にはミームや面白動画の視聴したり、雑談配信をやっています。

自らの実力で盛り上げようとしているVTuberたち

それなりの数を紹介してきましたが、これでも泣く泣く絞ったほうで、とくにスペイン語圏やメキシコは、VTuberがかなりいます。またそんなヒスパニック系やラテンアメリカのVTuberとコラボする日本のVTuberも増えてきました。

自分の目で見る限りは、VTuberが自然と盛り上がっているというよりは、ヒスパニック系とラテンアメリカのVTuberが自分達の力で盛り上げようと頑張っているように見えます。

もし今回の紹介で少しでも気になるVTuberが1人でもいたら、動画を再生してあげてください。

執筆:すら


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