次世代VRで注目 視線でコミュニケーションを自然に行う「SMI Social Eye」

SensoMotoric Instruments(SMI)社は1月3日、同社のアイトラッキング技術をベースにしたVR内で自然なアイコンタクトを実現するためのシステム「SMI Social Eye」を発表しました。

人と人が対面している状況においても、非言語コミュニケーションは、コミュニケーション全体の約半分を占めると考えられており、アイコンタクトはその中でもっとも大きな割合を占めています。

VRにおいて他の人との関わりを直接ではなく、アバターを通して関わるのは非常に重要です。SMI Social Eyeは、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)装着者の視線を正確にトラッキングし、アバターの目をリアルタイムでアニメーション表示するシステムを提供します。アバターは、瞳孔の反応から、目を瞬きするといったアニメーションを表示して、VR空間内の他者を感知したり、装着者の気分などを表現できます。

http://www.youtube.com/watch?v=uJgQLF-rO7g

SMIのOEMソリューション事業部ディレクターであるChristian Villwock氏は本システムの利点について以下のように述べています。「直接誰かの目を見ることは、人の経験としてとても強いものがあります。それは、信頼感、正直さ、礼儀、そして懐疑心といった価値観や感情が表現されます。SMI Social Eyeは、開発者やクリエイター、ユーザーがこれらの価値観を最適な方法で表現できるように支援します。その結果、VR空間でお互いのアバターを見ているだけか、その背後に実際の人がいることを感じられるかの違いが生まれます。」

SMI Social Eyeはグラフィカルな表現のために、関連するすべてのパラメータと、サンプルアニメーション、および広範囲な抽象化したレイヤー(ドライバ)を提供します。これは、アバターのリアリズムの度合いを調整するために重要です。

人の自然なアイコンタクトの表現をアバターで行うことは”不気味の谷”を克服する鍵になります。「SMI Social Eye」は、すべての目と肌のタイプ、コンタクトレンズおよび眼鏡で確実に機能するSMIの堅牢なアイトラッキング技術に基づいています。VR空間のアバターの役割が進化するにつれて、この技術も重要になりつつあります。なぜなら、アバターは、いまやゲームやチャットルームだけではなく、スポーツ観戦、音楽やビデオ鑑賞といった次世代のソーシャルメディアにおける中心となっているからです。

「SMI Social Eye」はSMIのアイトラッキング技術を用いており、本技術はSamsung Gear VR、HTC Vive、Oculus Rift DK 2などのVRヘッドセットに組み込まれ、25万人以上の参加者によって実証された技術です。

VRHMDがアイトラッキング機能を搭載することにより、視線に基づくインタラクションが可能になります。メニューをハンズフリーで操ることができ、中心窩レンダリングにより、レンダリング負荷を下げつつ高品質なVR体験が得られるとしています。

同様にアイトラッキング搭載のVRHMD「FOVE 0」を開発しているFOVE社もアイトラッキングがコミュニケーションにつながるとしており、アイトラッキングは次世代のVRHMDの注目ポイントになることが想定されます。

(参考)

CES 2017: Introducing the SMI Social Eye for Natural Human Interaction in Virtual Reality – (英語)

http://www.mynewsdesk.com/us/pressreleases/ces-2017-introducing-the-smi-social-eye-for-natural-human-interaction-in-virtual-reality-1722374

この記事を書いた人

  • あつぽん

    日本でMRシステムの開発に携わった後アメリカへ渡り、VR/MRシステムを企業へ導入するための検討・開発に従事。現在は日本在住。

    人間の能力そのものを拡張させるテクノロジー「ヒューマンオーグメンテーション」のコンセプトに惹かれ、その界隈の動向に強い関心を持っています。その中で実用化フェーズにあるVR/MRの盛り上がりをより広い範囲へわかりやすく伝えていきたいと思っています。

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