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活用事例 2018.02.16

遅延のないゲーム実況を 米企業が20億円のトークンセール終了

360度動画ライブ配信プラットフォームを運営する「Sliver.tv」が、約20億円相当のトークン(※)セールを終了したことを発表しました。同社は今後、ブロックチェーンを活用し、配信技術の向上に取り組むとしています。

※ゲームやプラットフォーム内で使うことができる独自の仮想通貨。スタートアップ企業が株式の代わりに発行し、資金調達に利用している

eスポーツなどの動画を配信

「Sliver.tv」は2015年に設立された、VRを利用して視聴できる動画のライブ配信プラットフォームを運営する会社です。これまでにサムスンやソニー、グリーなどの企業から約1,700万ドル(約18億円)の資金を調達しています。またeスポーツ団体「ESL」などと提携し、VRのeスポーツイベント「インテルエクストリーム・マスターズ(IEM)」のライブ配信などを行ってきました。

動画配信の遅延改善へ

「Sliver.tv」は自社の動画配信システムにブロックチェーン技術を採用、分散化させた上で、「Theta(シータ)」と名付けられたトークンを発行していました。

同社によると、2020年にはすべてのインターネットのデータの80%近くはビデオコンテンツとなると予想、増え続ける情報量によって動画配信の質が担保できない可能性があるということです。そこで同社はデータを分散化させ、ブロックチェーン上で管理することで、遅延などを軽減することを目指し、この技術を自社プラットホームに採用しました。また分散化に協力してくれたユーザーに関しては、プラットホーム内で利用できる「Theta」を付与することで、Win-Winな関係性を担保することができるとしています。

Youtubeを脅かす存在なるか?

先日行われたプライベート・プレトークンセールでは、わずか48時間で20億円相当のトークンが完売しました。また1ヶ月間に世界各地から400万回以上のアクセスを獲得し、非常に高い注目度を保っています。同社は「我々は、ビデオ配信の業界で支配的な分散型ネットワークになるチャンスがある」というコメントを発表しており、近い将来YouTubeなどを脅かす存在となるかもしれません。

(公式ページ)
https://www.sliver.tv/


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