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イベント情報 2016.03.06

米テーマパーク「Six Flags」、サムスンと協力してVRコースターを展開

アメリカのテーマパーク「Six Flags」は、サムスンの協力を得て制作したVRコースターを、今年2016年に稼働させることを発表しました。

SixFlags

「Six Flags」は、北アメリカに数十箇所ほど展開しているテーマパークです。Six Flagsはサムスンを「オフィシャルテクノロジーパートナー」として迎え、共同開発したVRコースターを全9か所でオープンさせる予定です。

これらのVRコースターは、今回の為に新設されるアトラクションではなく、既にその場所で稼働しているジェットコースターに、Gear VRを装着して乗るというもの。なお、VR体験による追加料金はないとのこと。稼働する場所ごとに使用ジェットコースターが違うので、同じシリーズでも内容が少し異なる可能性があります。

公式サイトによると、VRが子供の視覚に与える影響を考えて、12歳以下の子供はGear VRを着けての乗車はできないとしています。また、申し出ればGear VRなしでも乗ることができ、VRコンテンツとしてではない通常のジェットコースターも、引き続き遊ぶことができます。

2016年3月より、一般公開に先んじた「先行体験」が順次行われます。これは、Six Flagsのシーズン・パスを持っている人なら参加誰でも参加できるとのことです。
(※シーズン・パス 特定期間内なら何度でも来場できる券)

Six Flagsで稼働するVRコースターのコンテンツは「New Revolution」シリーズと「SUPERMAN」シリーズの2つです。

「New Revolution」シリーズは、エイリアンの侵略から地球を守る近未来の空中戦を体験でき、6か所で稼働します。「SUPERMAN」シリーズは3か所で稼働し、漫画にでてくるような大都市で、ヒーローが悪者と戦っている現場を見る、というものです。

乗る人は、Gear VRによってVRを見て、周りを自由に見回すことができます。目の前に広がる光景は、自分の頭の動きやジェットコースターの動きにぴったり合わせて移り変わるため、自分がVRの世界に「いる」ように感じることでしょう。

このようなVRコースターをはじめとして、テーマパークがVR技術を取り入れようとする動きは、複数見られます。

日本ではUSJにて、きゃりーぱみゅぱみゅをテーマにしたVRコースターが既に稼働しています。

また、イギリスのテーマパークのAlton Towersでは、宇宙を駆け抜ける「Galactica」。同じくイギリスのThorpe Parkでは「Gohst Train」というアトラクションがオープンに向けて準備を進めているところです。

たとえ物理的には同じジェットコースターでも、VRで重ねる世界を変えてしまえば、全く別の体験となり得ます。同じアトラクション設備を利用しながらも、全く異なる体験を提供できるので、VRとテーマパークの相性は、経済面では非常に良いと言えそうです。

VRが活きる領域のひとつとして、テーマパークの取り組みにも注目です。

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(参考)
Six Flags to Use Gear VRs on New VR Roller Coaster Experiences – Road to VR
http://www.roadtovr.com/six-flags-to-use-gear-vrs-on-new-vr-roller-coaster-experiences/


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