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業界動向 2019.04.15

ソニー、eスポーツのVR観戦で特許 ゲームに入り込むモードも

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が米国特許商標庁に出願した特許が公開されました。VR内でeスポーツ観戦や、ゲームの世界に入り込んだ視点を体験できるシステムです。

観客とゲーム内の視点を切り替え

特許のタイトルは“Spectator View Into An Interactive Gaming World Showcased In A Live Event Held In A Real-World Venue(現実で開催されているライブイベントにおける、インタラクティブなゲーム世界への観客の視点)”。VRを使い、eスポーツイベントを実際の会場にいるかのように楽しめるシステムです。

会場の座席にはカメラとマイクが埋め込まれ、ライブ中継を配信します。また近接センサーにより、現実の座席に人がいるかどうかを判別。実際に使用されている座席が、VRユーザーには使えないようにします。

またVRユーザーは、ゲームの中に入り込んだ視点も体験できます。観客の視点とゲーム内の視点を切り替える、ハイブリッドモードが楽しめるというわけです。

eスポーツとVRの相性に期待

VR空間で複数のユーザーがライブ中継を体験できるアプリケーションとしては、Oculusの「Venues」があります。ただしこちらはeスポーツではなく、NBA等のいわゆる「スポーツ」試合やコンサートを対象としています。VRとの相性の良さから、eスポーツのVR内観戦が実現すればより多くの視聴者を集めるかもしれません。

SIEがどのeスポーツイベントを対象と考えているかは、特許内では明らかにされていません。ただ資料中の複数のイメージに“PlayStation Plus League”の単語が記されており、同社が独自のeスポーツ関連サービスを検討している可能性もうかがえます。

(参考)UploadVR


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