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遠隔コミュニケーション 2017.05.18

【SHOWROOMアプリ】アイドルが立体に見える VRライブ配信現場とは?

ライブ動画配信サービスとしてはツイキャスやニコ生、スマートフォンでライブ中継できるサービスが注目を集めています。

今回紹介するのはライブ動画配信サービス『SHOWROOM」(ショールーム)』。視聴者がアバターとして表示される、ライブ感の高いサービスとして知られています。

SHOWROOMが行った360度配信の様子を取材しました。

5月15日22時から行われた配信『【3D VR】ミスFLASH2017』を行ったのは、ミスFLASH2017グランプリである月城まゆ(左)さんと、同じく吉澤玲菜さん(右)。配信は、VRゴーグルを使うと人物や物が飛び出しているように見える立体視を応用したものです。配信中は生着替えやポッキーゲームなどの様々な企画が用意されました。

ポッキーゲーム企画

この配信の中で、最も立体視VRの強みが出たのがポッキーゲーム企画です。2人が間近に寄って来て(プレイヤーと一緒に)ポッキーを食べる姿を、リアルタイムで立体感のある映像で見れる体験は臨場感が違います。


月城まゆさん


吉澤玲菜さん

2人が近づいてくるVR映像は、2人の前に設置された2台のアクションカメラ(SP360)で配信されました。筆者はライブ配信の現場で取材を行っていたので、本物の彼女たちを見ることができました。しかし、同じシーンを二度と見られないライブ配信のため、VRか…。現実か…。どちらかを選ばなければいけません。このスクリーンショットでは平面的ですが、VRゴーグルをかけると飛び出して見える立体感があります。実物がいるのに思わずVR映像を見てしまうほど魅力的な映像体験でした。

背景に写っている曇りガラスの向こう側がスタジオです。あえて現場ではなく、VR配信を選んだ筆者……。こういった簡易的なVRゴーグルは1,000円から購入が可能です。

腹筋企画

SHOWROOMアプリでは、VRゴーグルを持っていないユーザーでも閲覧できます。スマホを傾けて自分が見たいポイントを見ることができます。配信は4G回線では画質が悪くなってしまうため閲覧には厳しいですが、wifi環境では高画質で快適な閲覧が可能でした。ゴーグルモードとの違いは、他のユーザーがどこを見ているのかというユーザー分布が表示されるところです。その時点での、注目や人気がどこに向けられているのかを知る事ができます。右下には星マークがありますが、星を動画に投げることができるインタラクティブさもSHOWROOMならではの面白味です。


同じ状況をスタジオで撮影した画像

今回の立体視カメラシステムを開発した株式会社ディー・エヌ・エー 小倉豪放氏によると、「グラビアをスタジオで撮るのに360度はいらないと思います。そのため、立体視にしました。DeNAは旅行や教育、野球などの様々な事業があります。そのため、こうした実写のVR技術を持つことがアドバンテージになり、実用的なことに繋がるという気持ちでやっています。」と語っています。

筆者は、VR立体視で見るアイドルは実物よりも立体で見える、という印象を持ちました。トーク場面など、派手に動かないシーンでも、VRゴーグルで見る女の子が自分の近くにいるという感覚が強く、平面の映像とは違うものがあります。

クリアで快適な立体視を実現するためには撮影時のカメラの間隔が実際に視聴する際の目と目の間隔と近いかどうか、などが重要となります。そのため、視聴者のiPD(瞳孔間距離)が日本人平均男性の64mmに設定されていたり、アイドルの立ち位置などの工夫が大きな役割を果たしている、とのこと。画質に関しては現状2画面合わせて4Kですが、今後PCやネットワークの性能が上がることで、さらに高画質になると期待できます。画質を向上させるために照明をキンキンに焚き、暑いスタジオの中では演者さん、スタッフが奮闘していました。楽しい配信でしたが、その裏側では様々なノウハウやこだわりが活かされています。

次回の『【3D VR】ミスFLASH2017』の配信は、5月29日22時から予定されています。是非VRゴーグル片手に閲覧してみては如何でしょうか。

SHOWROOM VRは、SHOWROOMアプリ最新版(iOS版 4.2以上/Android版 4.2.1以上)で楽しむことができます。対応機種に関しては以下を参照ください。
https://support.showroom-live.com/customer/ja/portal/articles/2466378


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