外部システム不要のVR/AR用グローブ『Senso』

VRの中で触覚等を感じるためのデバイスの開発が進められています。新たに登場した『Senso』は、指の触覚と温度差を感じることのできるグローブ型のVR向け入力デバイスです。外部カメラを使用しないIMUベースのシステムですべての動きがトラッキングされます。

https://www.youtube.com/watch?v=ycg7dG45Z4A

3D空間で手と指の位置を追跡するグローブ型のデバイスを構築することは困難です。Oculus社はグローブ型ではなく外部カメラに対応するOculus Touchというコントローラーを採用しました。 一方で、NeuroDigital、PowerClaw、Manus VR、GloveOneなど様々なグローブ型デバイスが登場し、この課題に取り組んでいます。

2年間の開発期間を経て、Sensoはカメラ等の外部システムを使用せず、「絶対的な6DOF位置追跡」を提供します。「絶対的な6DOF位置追跡」とは、手と指の動きを手袋だけでトラッキングできることを意味します。

両手の手袋には各指に振動モータと、7個のIMUシステムを搭載しています。トラッキングは毎秒150回、レイテンシーは10ミリ秒以下です。

今のところ、IMUだけを利用してトラッキングを行うインプットデバイスはまだありません。どのデバイスも、絶対的な位置情報がないと、ドリフト(手の位置が滑っていってしまう)や不正確なトラッキングに苦戦しています。このため、OculusとHTC / Valveのコンシューマー周辺機器は、外部カメラと外部センサー(Vive用のレーザーベースステーショントリガー周辺センサー)のトラッキングシステムに依存しています。

Sensoの開発チームは、米メディアRoad to VRに対してSensoはソフトウェアでの補正と組み合わせることにより「ほぼ完全にドリフトしない」と断言しています。内蔵バッテリーにより連続動作時間は10時間とのこと。

現在、Sensoは500ドル(約6万円)で開発者版が購入可能です。開発チームは一般発売に向けて製品化を進めています。現時点で想定している販売価格は両手で300ドル(約3.6万円)です。

(参考)

http://www.roadtovr.com/senso-vr-input-glove-per-finger-haptics-simulated-temperature/

※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。

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この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。VRジャーナリスト。
    VRが人の知覚する現実を認識を進化させ、社会を変えていく無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。VR/AR業界の情報集約、コンサルティングが専門。また、国外の主要イベントには必ず足を運んで取材を行っているほか、国内外の業界の中心に身を置きネットワーク構築を行っている。

    Twitter:@tyranusii

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