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作業補助・ナビゲーション 2017.12.29

ARアシスタントが変えるコミュニケーション 目指すはSkype超え

サンフランシスコに本社をおくAR開発スタートアップ企業Scope ARは、ARオンラインビデオ通話プラットホームを提供しています。

Skypeを超えるコミュニケーションツールへ

Scope ARが提供しているのはマイクロソフトのMRデバイスHoloLensとiOSやAndroid等の端末間で利用できるARオンラインビデオ通話アプリケーションです。

このアプリではHoloLensに搭載されたカメラからの映像をタブレット上に表示します。その後、映像を見た人が、映像に対して矢印や円などもマーカーを描くと、HoloLensを装着した人の視界にも円や矢印が共有されます。共有された円や矢印はHoloLensの空間マッピング技術を通じて、その場に固定されます。HoloLensを装着した人はマーカーを見ながら作業を進めることができます。

今までは音声のみでしか指示を与えられなかったケースでも、従来の音声に加えて、矢印などのマーカーによって、より直感的かつ正確に指示を与えるようになりました。

大手企業でも続々と導入

Scope ARはボーイング、トヨタ、ロッキード・マーティン、GEなど世界中の大手企業で続々と導入が進められています。特に製造業との相性がよく、工場内で複雑な機械の問題に遭遇した技術者は、専門の知識を持つ遠隔地のベテランに問題を直接示し、指示をえることができます。

また、汚染やセキュリティ制限などによって、現場に派遣する人数を最小限にとどめたいというケースでも、このアプリケーションは強みを発揮します。

生産性向上への期待

Scope ARは、機械や装置、専門家の移動コスト削減に力を発揮しています。問題の場所や修理が必要な場所に社員を派遣することなく、専門知識を活用できるようになりました。

Scope ARの共同創業者兼CEOであるモンゴメリー氏は「Scope ARのより明快で直感的な指示により、エラーが少なくなり、生産性が向上し、収益が向上します」と述べています。同氏によると、 場合によっては、伝統的な紙の指示を使用して同じ手順を完了した作業者と比較して、時間を25%も節約することもできるそうです。

このようにARアシスタントがビジネスの現場のコラボレーションを促進して行くことに期待が高まります。

(Scope AR公式サイト)
https://www.scopear.com/

(参考)
How This Remote AR Assistance App Wants to Transform Business – VRScout https://vrscout.com/news/remote-ar-assistance-app-wants-transform-business/

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