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テック 2016.05.26

サムスン、VR向けの4K高解像度ディスプレイを展示。ブルーライトをカットするテクノロジー等も公開

今月22日から27日にかけて、最先端のディスプレイ技術が展示されるイベント「Display Week 2016」がサンフランシスコにて開催されています。サムスンはこのイベントにて、VR向けの4K UHD(Ultra High Definition: 超高精細)ディスプレイを始めとする次世代ディスプレイ技術を展示し、多くの人の目を引きました。

Lightfield Display

VR向けの超高精細ディスプレイ

サムスンの展示した「High Resolution for VR」は、4K(3840×2160)の解像度と806ppiの画素密度(従来製品の44.7%増)を誇る、次世代の超高精細ディスプレイです。色域も広く、一見すると優れたコントラストと鮮やかな光色を確認することができますが、展示物はプロトタイプであったためフレッシュレートは低めに感じたとのこと。量産タイプがどのように動作するのか気になるところです。

目への負担を軽減する「Bio Blue」

VR向けのテクノロジーとしては、高精細ディスプレイに加え、ユーザーの目への負担の軽減を目的とした「Bio Blue」も展示されました。

Bio Blueは、可視光線の中でも最も波長が短く強いエネルギーを持ち、目の疲れを引き起こすとされる“ブルーライト”を、従来のAM-OLEDディスプレイと比較して数十%以上カットするというもの。これにより目への負荷が軽減され、ユーザーはより長時間連続してVRコンテンツを楽しむことができるようになります。

Lightfield Display

位置と方向から光を忠実に表現する「Lightfield Display」

また同社は、VR内の光の当たり方を忠実に表現することのできる「ライトフィールドディスプレイ」を展示しました。これはVR内のユーザーの位置と方向等の情報から、物体への光の当たり方を自然に表現し、奥行きを現実的に再現するもの。この技術により、よりリアルで臨場感のあるVRコンテンツの体験を可能にします。

方向、位置によって光の当たり方が変化する

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(参考)
Samsung Showcases 4K UHD Display For VR(英語)
http://uploadvr.com/samsung-showcases-4k-uhd-display-vr/

※米UploadVRとMogura VRはパートナーシップメディアです。


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