【HoloLens】部屋の壁を壊して侵入してくるロボットを迎え撃つMRシューティング『Roboraid』

 

米国などで先行して発売されて話題となっているMicrosoftの「HoloLens」。日本での発売も決まり、Mixed Reality(複合現実、MR)と呼ばれる新たな体験に注目が集まっています。

『Roboraid』プレイ動画(LEVEL 1のみ。一部編集)

https://www.youtube.com/watch?v=XlNbfdTXBAQ

HoloLensのローンチタイトルのひとつである『Roboraid』は、エンターテイメント分野でのMRの可能性を示すものとして開発された、一人称視点のシューティングゲーム(FPS)です。シンプルなFPSですが、まるで部屋がSFの世界に紛れ込んだような体験ができます。世界観は異なりますが、アニメ『電脳コイル』を知っている人なら、電脳メガネをかけた子供たちが自宅や教室で繰り広げる電脳戦闘のシーンをイメージしてもらってもよいでしょう。

昆虫型ロボットと戦う力を与えてくれるAIエージェント。

プレーヤーはオフィスや自宅のリビングに、突如、侵入してくる昆虫型ロボットを迎え撃つことになります。部屋はHoloLensによってかなり正確にスキャンされて、その部屋ごとにユニークな戦場として生まれ変わります。導入パートに続き、敵のロボットの侵入経路を作る重機が、HoloLensのシースルーディスプレイ越しに、見慣れた部屋の壁を突き破るシーンは効果音の効果とあいまって、本当に壁に穴が開いているように見えます。

 壁を突き破った重機から侵入する昆虫型ロボット

シューティングの操作は、視線で狙いを定めて、空中をタップする(人差し指で叩く)ジェスチャーで行います。ボタンを押したり、引き金を引いたりするような手ごたえはないため、このジェスチャーは少し慣れが必要な場合もありそうです。筆者の場合は、初めはタップがうまく決まらずストレスを感じました。HoloLensの基本操作のチュートリアルをきちんとこなせば慣れるかと思います(筆者はチュートリアルを飛ばしてしまっていました)。

ケーブルなしの一体型で自由度の高いプレイ

昆虫型ロボットが周囲のどの壁からも侵入し、壁を這ったり、飛び回ったりしながら、攻撃をしかけてきますが、HoloLensを被って行う迎撃は、思いのほか快適です。360度ぐるりとゲームエリアとなるのは、VRデバイスのゲームでもおなじみですが、ケーブル類が邪魔をして思ったよりも自由に動けないことがあります。PCと接続する必要がない一体型のHoloLensにはケーブル類はありません。室内から抜けだして、屋外でも使用できると思うと夢がふくらみます。

 

サソリ型ロボットの攻撃を避けながらの反撃

レベルが上がるごとに、昆虫型ロボットの攻撃パターンが複雑になり、より強いボスキャラが登場しますが、敵の攻撃に当たっても警告がでるだけ。どんどん敵をしていける爽快感があります。また、こちらの攻撃が外れると、流れ弾にあたった壁が破壊されて内部がむき出しになります。実際に壊すことができない会社や自宅の壁を思いっきり破壊することで、ストレス解消になる人もいるかもしれません。

大破する昆虫型ロボットと流れ弾で破壊され内部がむき出しになった壁

視野角問題に対する3つの工夫

HoloLensの課題として視野角の狭さがしばしば指摘されています。『Roboraid』でもその課題があることは変わりません。しかし、ゲームへの没入感を維持するための工夫がいくつかみられ、ゲームとしての体験の質を高めることにある程度成功しています。表示エリアから外れて見えない昆虫型ロボットはレーダーで位置が示されます。立体音響により侵入方向が付属のヘッドフォンでもかなり分かるようになっていて、視野角の狭さをある程度補っています。敵のロボットがサソリやハチを模した小型の昆虫型であることも、プレーヤーに接近した際に上下に見切れるケースを減らすことに役立っています。

プレイヤーの目の前に迫るLEVEL 1のボスキャラ

日常的な空間のなかで、『Roboraid』のようなシューティングゲームを実際に体験すると、SFの世界がすぐ近くまでやっていることが実感できます。もちろん、壁を崩すという設定上、屋外での使用は想定されていませんし、チームを組んで対戦することも、今はまだできません。しかし、MRゲームの現在を知るだけでなく、そうした近未来の可能性を一足早く感じるためにも、『Roboraid』の体験が役立つことは間違いありません。

Microsoft Store – Roboraid

HoloLensのMicrosoft Storeからインストール

Microsoft Roboraid紹介ページ(英語)

https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us/apps/RoboRaid

この記事を書いた人

  • IT企業のアカウント・マネージャー。大学の非常勤講師としてメディア文化論やネットワーク社会論を担当。学生時代にインターネットやVRと出会い、新しい技術が暮らしや文化をどう変えていくかを追いかけています。
    Twitter: @kazuqi

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