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活用事例 2015.05.24

米ベンチャーキャピタルがVR関連への投資プログラムを実施。その成果はいかに(第2回)

アメリカのベンチャーキャピタル「Rothenbelg Ventures」は、「River」というVR事業促進プログラムで、13のプロジェクトに総額130万ドルを投資しました。支援期間は3ヶ月、各プロジェクトはオフィスを提供され、専門家のアドバイスも受けながら進みました。先日、支援期間の最後に、各プロジェクトの成果がイベントにて展示されました。3回に分けて、「River」プログラムのすべてのプロジェクトを紹介します。今回は第2回です。

第1回:米ベンチャーキャピタルがVR関連への投資プログラムを実施。その成果はいかに(第1回)

1. psious

※動画は公開期間が終了し、現在は削除されています

psiousは、医師やセラピストがVR技術を利用して、患者の恐怖症克服する事を目的とした「psious toolsuite」を開発しています。離陸直前の航空機内や、超高層ビルの屋上などの様々なシーンが用意されている上、医師やセラピストが患者に最適な治療を行うためのツール「psious toolkit」を合わせて提供します。導入のしやすさにも気を使っており、ウェブ上で動かすことで、Google Cardboardのようにスマホを使って体験できるようになっています。反面、パフォーマンスに影響が出ていることも今後の課題です。

2. Deepstream

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Deepstreamは、VRによって痛みをマネジメントする事を目指しています。創業者のHoward Rose氏は、「Firsthand Technology」という会社を設立し、1995年から医療志向のコンテンツ開発を続けています。その経験を今回の「Deepstream」に活かしたいと思っています。「Deepstream」では、VRにユーザーを没入させる事で、効果的に痛みを緩和させる方法をとっています。痛み止めの薬の効果を高めるだけでなく、VR自体に痛み止めの効果があるという研究結果を踏まえたものです。また、ヘッドマウントを装着する必要の無い非接触型の「Deepstream 3D」という独自の機器を開発しています。

3. solirax


soliraxは、「SightLine the chair」などのVRコンテンツを開発してきたTomas Mariancik氏が率いています。solixは最近、GearVRで動作する教育向けのコンテンツ「NeoS:the Universe」を開発しました。このコンテンツはクオークなどの物質を構成するとても小さな粒子から、宇宙の大きな構造体までをスケールアップしながら手に取るように見て、学習できるようになっています。かの有名な動画「Powers of 10」のような世界をVRで体験することができます。

4.Discovr

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Discovrは、2014年のはじめに人の体内をに入る体験をする「vessels」というOculus Rift向けのコンテンツを開発したチームです。世界中のどんな地域に住んでいる子供たちでも、様々な場所に実地見学旅行ができるようになる事は、経済事情や安全面など、現実的に不可能だと思われていました。Discovrはは、それをVR内で実現することを目的に開発を行っています。現在は、古代ローマ帝国旅行ができるコンテンツ「Discovr Rome」を開発中で、ミニゲームで学べるコンテンツ開発も行っているとのこと。


(参考)
‘River’ VR Accelerator Startups Showcased at Founder Field Day (part 2) – Road to VR
http://www.roadtovr.com/river-vr-accelerator-startups-showcased-at-founder-field-day-part-2/


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