NBC Olympicは、2016年8月開催のリオデジャネイロ五輪を、VR番組として放送することを発表しました。番組の総時間は85時間に及ぶ予定。Gear VRと、『NBC Sports』のアプリを使って視聴することができます。オリンピックをVR上で放送することは世界初の試みとなります。
NBCはアメリカの3大放送ネットワークのひとつ。今回の番組の撮影はオリンピック・ブロードキャスティング・サービス(OBS)が担当する予定です。
世界初、VRでオリンピックを見る
公式では放送内容について、「開会式と閉会式、そして男子バスケットボール(セミファイナル、およびファイナル)、体操、陸上、ビーチバレー、ダイビング、ボクシング、フェンシング・・・とこれらのハイライト」と告知されています。これ以外の種目が追加されるかは不明です。
また今回のVR番組は生中継ではなく、収録したものを後日放送する形式となりそうです。NBCは放送予定について「開会式の開催は8月5日だがVR放送は翌日の8月6日、閉会式は8月21日に行われるが放送は8月22日」としています。競技の放送予定については明らかになっていません。
また視聴するためのデバイスは、サムスンのGear VR(とそれに必要なGalaxyシリーズのスマホ)のみ。Oculus RiftやHTC Viveなどの他デバイスでは放送の視聴はできません。なお、アプリの配信が日本でも行われるかは不明です。
サムスンは過去にユース五輪開会式のVR生中継も
サムスンはワールドワイドオリンピックパートナーの企業。2020年の東京オリンピックでも同様に名を連ねています。2016年リオ五輪ではオフィシャルスマートフォンパートナーにもなっています。
彼らは既に、2016年2月に行われたリレハンメルユース五輪の開会式VR生中継にも取り組んでおり、VRをメディアとして活用することに積極的です。
オリンピック以外にも、さらにはスポーツ以外でも、VR中継をするという試みは世界各地で盛んに行われており、今後の発展が期待される分野です。
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(参考)
NBC Sportsプレスリリース(英語)
http://nbcsportsgrouppressbox.com/2016/06/30/nbc-olympics-to-provide-virtual-reality-coverage-of-rio-2016-exclusively-with-samsung/