リコー、24時間連続でライブストリーミング可能な全天球カメラ『RICOH R Development Kit』を発表

株式会社リコーは、24時間連続で360度の全天球ライブストリーミングが可能となるカメラ『RICOH R Development Kit』を発表しました。今年(2017年)春に出荷開始を予定しています。

リコーは、手軽に360度撮影が可能な全天球カメラ『RICOH THETA』シリーズを開発しています。

リアルタイム合成でスティッチング要らず

今回発表された『RICOH R Development Kit』では、2K解像度30fpsでの全天球ライブストリーミングが可能です。全天球映像を世界地図のように長方形に展開するイクイレクタングル方式(Equirectangular Projection Format)にカメラ内でリアルタイム合成が可能なため、スティッチングの手間がいりません。

最大の特徴は24時間の連続稼動

撮影された映像もHDMIやUSBを通して出力可能です。そして、ACアダプターを使用すると24時間の連続稼働ができることが特徴です。マイクロSDカードへの映像記録も可能とのこと。現行モデルである『RICOH THETA S』の動画記録性能は2K解像度30fpsにて連続稼働時間が最大25分です。

全天球撮影で起きがちなのが、熱暴走などの理由でいつの間にか撮れていないというトラブルです。こういったトラブルは、ウェディングビデオ等の一度しかない大切なシーンを撮影する際に問題となります。長時間稼働をウリにしているカメラが登場したことは朗報と言えます。

全天球ストリーミングのもう1つの課題

全天球ライブストリーミングで課題となるのが、配信の際の回線。通常の動画の数倍にもなる大容量のデータは、安定的な視聴を難しくしています。

視聴者が見ているところだけを高解像度にする技術等などがありますが、広帯域のネット環境を常に確保しなければ安定して視聴できないという課題点は残リ続けています。動画撮影性能では2倍近くの解像度を誇る『Gear 360』など他の全天球カメラと比べて、『RICOH R Development Kit』は2Kという画質を設定しています。あえて画質を追求するのではなく長時間稼働に着目を置いたのではないかと推測されます。

また、競合機種としてはシンプルな手順での4K全天球ライブストリーミングが可能な全天球カメラ『Orah 4i』があります。スタビライズ機能や3D録音も可能となっており、定価3,595ドル(1月4日現在のレートで約42万円)です。こちらはプロ向けの値段ですが、『RICOH R Development Kit』の価格はどのように設定されるのか気になるところです。

全天球動画のライブストーリミングは、未だ黎明期の分野です。コンテンツや動画制作といったエンターテイメント以外に、画像データを処理することで様々な情報を取り出すコンピュータービジョンの分野など、幅広い分野での活躍が期待されています。こういった用途開発向けに開発キットとして出荷をする予定となっています。

RICOHの発表では、『RICOH R Development Kit』に関する具体的な価格や製品の詳細スペック等についての記載はなく「薄型・軽量」と書かれています。プロトタイプは1月5日よりラスベガスで開催される「CES2017」で展示される予定です。

Mogura VRでは現地からレポートをお届けする予定です。

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この記事を書いた人

  • 先端技術好きなデザイナー。VRでは、MVコンセプトアート制作や360度カメラを使用した企画に関わる。多摩美術大中退、CI開発から書籍装丁等の様々なデザイン業務に従事。 THETA LOVERだゾ。

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