手持ちのスマートフォンで手軽にVR体験を楽しめるモバイルVR。しかし、Amazonで検索をかけるとあまりにも多くの種類のモバイルVR用デバイスが見られ、どれを買ったらいいか分からないと思います。
参考までにMogura VR編集部では全てのデバイスを実際に検証し、一つ一つレビューしていきます。
第13回は「Vox gear+ 3DVRゴーグル」。名前からみると第4回で取り上げたヘッドマウントディスプレイ(HMD)の系列のVRHMDのようですが、姿形は第8回で取り上げた『HooToo VRメガネ HT-VR002』にそっくりです。早速レビューしていきます。
今回のレビューでは、スマートフォンは「Xperia Z5 Premium」、イヤホンはソニーの「MDR-NWNC33」を使用しました。また、執筆者の視力は0.01の近視です。
Vox gear+ 3DVRゴーグルの特徴
特にこれといった特徴はありませんが、手堅くまとめてあるという印象のVRHMDです。
スマートフォンはHMD前面のパネルをあけて装着します。固定はスポンジと専用の留め具で固定されます。
メガネは入りませんでした。ただし、上手くピント調整をすれば近視の視力0.01でもくっきり見ることができたので、その点は心配いりません。
しかし、ピント調整が操作しにくい機種でした。
ピントの調整をするレバーのようなものはなく、レンズをぐるぐると回すことによってレンズの位置を調整、そのことによってピントを調整するような仕組みになっていました。
一回一回、自分に合うレンズを位置を覗き込みながら調整する必要があります。
IPD(瞳孔間距離)の調整は可能で、こちらはきちんと調節用のノブがHMD下部についていました。
頭にかけるベルトは頭を横に一周するベルトと、頭の頂点を半周するベルトの二本で構成されており、Gear VRと同じ構造です
Vox gear+ 3DVRゴーグルの優れている点
ピントをきちんと調整し、くっきり見えるようになると、十分満足いく視野角が確保されていました。
最初、ピントが調節できないと思って覗いたときは、視野角は満足いくほど確保されていないと思っていたので、きちんとピントを調整することが重要な機種だと感じました。
HMDと顔が密着するスポンジ部分の、鼻のところから漏れてくる光はあるにはありましたが、特に気になるほどたくさん漏れてきているわけではありませんでした。
Vox gear+ 3DVRゴーグルの悪い点
ピントを合わせなくては満足いくVR体験ができませんが、肝心の調節機構が操作しにくい点が課題です。
他のHMDのように、つまみ1つでぐいっとピントが調節できるような仕組みであったら、とても良いHMDでした。
Vox gear+ 3DVRゴーグルの総評
ピントを合わせるまで苦労しますが、一度合わせてしまったらはっきりと見え、視野角も満足いくほど確保されているので、1人で使用する場合にはとてもオススメできます。
1人でずっと使用するのではなく、複数の人、たとえば、友達にかぶらせてVRを体験してもらう場合は、ピントの調整に時間がかかることから、オススメできません。購入する場合は一度使用用途を考えてから購入することをオススメします。
デバイス名:Vox gear+ 3DVRゴーグル
メーカー:不明
価格:2280円(8/1現在)
視野角:不明
IPD調整:可
眼鏡の使用:不可
対応スマホ:4-6.5インチのスマートフォン
良い点:十分満足いく視野角を持っている
悪い点:ピント調整がとても重要なHMDなのにピント調整がとてもしづらい