恐竜の化石が生きる地下世界を、双子の兄弟と一匹の犬が冒険する。今回紹介するのは、大迫力の360度アニメ『Raising A Rukus』です。日本語非対応ながら、表情や動き、声の調子などで雰囲気がわかるので、十分に楽しむことができます。
不思議な地下世界の冒険物語
落ち葉と雪が積もった冬のある日、双子の兄弟、AmyとJonasに誕生日が訪れました。家の庭から聞こえるのは、犬の鳴き声。両親からプレゼントされたのは、犬のRukusだったのです。
喜んで庭に出た2人。しかしここでどちらがRukusの世話をするか、ケンカが始まってしまいます。Amyは活発でアウトドア派、Jonasは勤勉でインドア派な性格。そりが合わないこともあるようです。
2人が口論していると、突然枯れ葉が舞い上がり、2人とRukusは不思議な地下世界へ!そこには巨大な恐竜の化石が……。
しかも、この化石……動き出しました!恐竜の化石に追われることになった2人と1匹。無事に家へ帰ることができるのでしょうか?
プレイヤーの視線によって変化する視点
このアニメは、動画中に「視点の分岐」があります。「物語の分岐」ではありません。どういうことかというと、物語中に主人公の2人が少しの間、離れ離れになるシーンがあるのです。そのシーンで、どちら側に視点が移るかの分岐です。
この分岐は、アニメ中に選択肢が出現するわけではありません。その分岐が発生するタイミングまで、「2人のうちのどちらをより長く見ていたか」で決まります。
それまでJonasよりAmyを見ていればAmyの視点、AmyよりJonasを見ていればJonasの視点になります。
生き生きとしたキャラクターたちと、迫力のあるアクション
このアプリは日本語非対応。言語は英語です。英語が苦手な人はちょっと……と思うかもしれません。しかし、キャラクターの言っている内容がわからなくても、表情や動き、声の調子でストーリーが伝わってきます。
犬小屋の前で言い争いをしているときは、激しい口調で、大胆な動き。恐竜の化石が動き出すのを見たときは、怯えた声で後ずさり。具体的な言葉はわからなくても、感情がハッキリ伝わってきます。
そしてこの、グラフィックとアニメーション。ダイナミックなアクションも多く、キャラクターたちが生き生きと描かれています。見ているだけで爽快感や緊張感が伝わってくるのです。
さらに、VRならではの楽しさも。360度どこもかしこも作り込まれているので、周囲を見回したくなると同時に、視線誘導も考えて作られています。最初に見るときはキャラクターたちに注目。次に見るなら「このとき、こっちのほうでは何が起きていたんだろう?」と気になるところを見ることができ、何回も楽しむことのできるVRアニメです。
筆者は英語の特に聞き取りが苦手で、実はこのアニメの台詞をほとんど理解していません。しかし、それでもこのアニメは何度も楽しむことができました。内容がわからずとも、雰囲気でわかるほどわかりやすい2人の掛け合い、見たこともない美しい世界での冒険。
やや気になるのは、アプリを楽しむのに必要な容量が大きく、合計で2.6GB必要なことです。視聴するにはなんとか確保しましょう。
<ソフトウェア情報>
タイトル |
Raising A Rukus |
メーカー |
The Virtual Reality Company |
開発者 |
thevrcompany |
ジャンル |
アクション、アドベンチャー、教育、映画、物語 |
価格 |
390円 |
言語 |
英語、英語(米国) |
コントローラー |
Gear VRコントローラー、タッチパッド |
評価(最大5) |
4.0(46件) |
対応ハードウェア |
Gear VR |
入手方法 |
Oculus Storeよりダウンロード |
リリース日 |
2017年5月25日 |
ダウンロード |
https://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1100532370053538/ |
公式サイト |
<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★★★
【快適さ】★★★★☆(日本語非対応)
【操作性】★★★★★