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ゲーム・アプリ 2018.02.18

【PSVRレビュー】『サマーレッスン』女子高生と過ごす素敵な7日間

今回紹介するゲームは、PlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)専用タイトル『サマーレッスン』シリーズの1作品目『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)』です。

本シリーズは、癒やしをテーマとしたVRキャラクターとのコミュニケーションを楽しむことができるタイトルです。プレイヤーは、女子高生「宮本ひかり」と夏の7日間を過ごしながら、さまざまな体験をします。

また、本シリーズにはレッスンをさらに楽しくする追加DLCコンテンツも用意されています。宮本ひかり編では、メイド姿のひかりと触れ合えたり、花火を一緒に眺めたりといった体験ができます。そういった追加の楽しみ方も紹介していきます。

女子高生の部屋で2人きりのレッスン


宮本ひかり

本作の物語は、プレイヤーは勉強が苦手な女子高生「宮本ひかり」の家庭教師となり、短期レッスンを受け持つところから始まります。夏休み後の試験に向けて彼女の成績アップを目指します。

本作において、プレイヤーはどこでも自由に行動できるというわけではなく、基本的には「喫茶店」と「ひかりの部屋」を往復します。1日の流れは、朝に喫茶店でレッスンの準備、昼にひかりの部屋でレッスン、夜に喫茶店に戻ってレッスンの結果と、各パートごとに分かれています。

レッスン中のコミュニケーションは、「視線」による選択、または頭を動かす「ジェスチャー」で受け答えします。適切な指導を各科目で行うことで高い効果を得ることができます。また、プレイヤーは勉強を教えることだけが全てはありません。雑談をして勉強に対してのやる気を出させることも家庭教師の仕事ととなります。

レッスンの休憩中は、ひかりとの雑談タイムが設けられています。筆者はひかりの足に貼ってある「絆創膏」がずっと気になっていました。雑談の中には、ひかりがソフトボール部に所属しているという話があります。そこで「ひかりは部活で頑張っていて、足を擦りむいちゃったんだろうなぁ」と勝手に想像しながら聞いていました。こうした目に見えないひかりの背景などをもっと想像したかったので、もう少し雑談のバリエーションが欲しかったところはあります。


自分のスマートフォンの画像を間近で見せてくる

ゲームの中盤を過ぎるころには、プレイヤーの横をひかりが通るときや、顔を近づけてくるときに反射的に避けてしまうなど「本当に彼女と同じ空間にいる」感覚になっていました。もう、ここまで来ると、ジェスチャーを求められているわけでもないのに、自然とあいづちを打ちつほど作品の世界に没入してしまいます。

ひかりの成長を応援!

本作には、育成ゲームとしての高評価を目指す要素もあります。ひかりのパラメーターは物語の展開に大きく影響するためしっかりと上げていかなければいけません。

パラメーターはレッスン内容や勉強の合間にする雑談によって数値が変化します。選択によって伸びる能力は決まっており、選択肢ごと画面に表示されるので特に覚えておく必要はありません。科目は繰り返すほどレベルが上がるので、後半はより効率的に能力を上げられます。

『サマーレッスン』のプレイを進めていくうちに、次第に「科目レベル=ひかりの成長」だと感じました。ひかりの勉強姿を目の前で見ることで、彼女が勉強のコツを掴んでいくように思えてくるからです。VRによって育成過程を実感することができるため、物語に介入している感じが強く新鮮な体験となりました。
  

本作の1周は約30分。筆者は2周プレイしました。1周目は一点特化型のレッスンをした結果「B」評価。2周目は上の画像のように各能力をバランスを意識した結果「A」評価をもらうことができました。

本作は周回を重ねると選択できる科目の数も増えていきます。また、科目レベルは次回のプレイに持ち越しなので高評価も狙いやすくなります。


周回プレイは衣装の変更もおすすめ

追加コンテンツでひかりとの触れ合いをもっと楽しめる

本作の追加コンテンツは購入することでレッスンの新イベントが追加されます。『サマーレッスン:宮本ひかりエクストラシーン喫茶店編』では、メイド姿のひかりと触れ合う体験ができます。ひかりは学校の文化祭で喫茶店の出し物をやるらしく、その練習を手伝ってあげることになります。

さっそく喫茶店の練習に移ります。ひかりに注文を尋ねられると「スイーツの注文」と「回って」の選択肢が表示されます。メイド服姿をもっとよく見られる「回って」は、選ぶごとに違ったリアクションをしてくれるので面白かったです。

「スイーツを注文」を選ぶと、メイドがカウンターの奥から一口サイズのスイーツを運んできてくれます。スイーツの乗ったお皿をテーブルの上に置くと思いきや、ひかりが手に持って食べさせてくれるというサービス付きです。このシーンでは、顔が近づいている状態で話しかけられるので少しどきっとします。


「今日のことは秘密だからね」と約束されます。

こちらの追加コンテンツは、新イベントのほかに3種類のメイド服が衣装として追加されるので、通常のレッスンでもメイド服のひかりと触れ合うことができます。

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また、『サマーレッスン:宮本ひかり 花火大会編』では、浴衣姿のひかりと一緒に花火大会や線香花火を楽しめます。本編ではずっと部屋の中でレッスンをしていたので、外での触れ合いはデートをしているような感覚になりました。
 
本作のプレイを終えて思ったことは「実写でなくても、人間味を感じられる」ということでした。瞳や顔の表情を見ていると、目の前に人がいるように思えてしまうほど良くできていました。

本作は周回プレイもおすすめできる作品です。まだ見ていない反応を探したり、前回とは異なる指導方法を試してみたりと楽しめました。

『サマーレッスン』3作目のちさと編レビューも下記にて掲載しています。

ソフトウェアの概要

タイトル

サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム

対応プラットフォーム

PlayStation 4(PlayStation VR専用)

ジャンル

VRキャラクター体験

プレイ人数

1人

発売日

2016年10月13日

価格

基本パック:2,980円(税込)PlayStation Store
DLCセットパック:5,000円(税込)PlayStation Store

公式サイト

http://summer-lesson.bn-ent.net/hikari/


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