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ゲーム・アプリ 2016.04.17

PSVRでは何ができるのか。各種機能と明らかになっているソフトのタイトルを一挙紹介

10月に発売が予定されているPlayStation VR。PS4に接続して高品質なVRを体験できるということで注目を集めています。

では、実際に購入したらどういうことができるのか。東京ゲームショウなどのイベントで展示されていたコンテンツは技術デモも多く、プレイできるタイトルの情報はまとまっていない状況です。

PS VRの開発を進めているSIEからは、世界中の230以上のゲーム会社、開発者がPS VR向けのVRコンテンツを開発していることが発表されています。日本のゲームメーカーも開発を始めている会社が多くあります。

3月に開催されたGDC2016でのプレス向け発表会の後には、プレス向けの体験ゾーンが公開され、新機能のほかローンチタイトルを含むコンテンツが20以上展示されていました。また、これまでも数々の対応ソフトが発表されています。

この記事ではGDCで体験できたソフトを中心に、これまで明らかになっているものをまとめてお伝えします。なお、PSVRのコンテンツを体験するときに気になるのはPS Moveコントローラーが必要になるかどうか。操作系についても言及しています。

※なお、今回紹介したタイトルは配信予定とはされていますが、配信される国・地域、また配信開始時期に関しては不明となっているものも多くあります。
※2016年4月17日現在、PlayStation公式より公表されているタイトルを紹介しています。

PS4でできることがすべてVRで見れる”シネマティックモード”

PSVRソフト

ブルーレイディスクやゲームなどPS4の全ての機能をVR内で操作・鑑賞できるモード。PS VR自体の有機ELディスプレイが1920×RGB×1080ときめ細やかなものを採用している事もあり、中で見れる画質も繊細で美しく仕上がっています。

360度コンテンツの再生は全天球で再生できる”メディアプレイヤー”

PSVRソフト

360度全天球画像・動画をPSVR内で閲覧できるモード。RICOH THETAなどユーザー自身が撮影したものも再生可能。読み込みも早く、手元のデュアルショック4コントローラーで操作しながらサクサク見れるという印象でした。

技術デモJoshua Bell: Immersive Experiece

ピアノとバイオリンの奏者が演奏する様子をレコーディングスタジオに置かれた全天周カメラで撮影。立体サウンドで体験できる技術デモ。PSVRでは、通常の360度動画(奥行きがないため平面的に見える)と異なり、立体視の調節が絶妙。奏者やピアノ、マイクなど全てがまるで目の前にあるかのように立体的に見えます。

The PlayRoom VR

SIE Japan Studioが開発中のタイトル。1人がヘッドマウントディスプレイを被り、残りのプレイヤーがテレビ等のディスプレイを見ながらわいわい遊べるパーティゲームを集めた『The Playroom VR』。PS VR購入時にもれなく同梱されます。怪獣となったプレイヤーと他のプレイヤーたちが戦うゲームや「だるまさんが転んだ」のようなゲームなどこれまでも様々なミニゲームが体験できましたが、GDC2016は新たに西部劇をモチーフにした協力プレイのゲームが体験可能になりました。PS VRを被ったプレイヤーが保安官となり、ほかのプレイヤーたちと協力して、たくさんいるロボットたちから1体だけ犯人のロボットを見つけなければなりません。ロボットたちはみな似ているようでどこか特徴的な顔をそれぞれ持っています。PS VRを被っていない人は、倒さなければいけないロボットの顔の特徴をHMDを被っている人に説明、PS VRを被っている人が敵を撃ちます。ここで間違ったロボットを撃ってしまったり、制限時間が来てしまうと、敵が爆弾を持ってきて大爆発!他の収録ゲームと同じく、わいわいと大人数で盛り上がれるゲームでした。

PS VR World

SIE London Studioが開発中のVR体験詰め合わせコンテンツ。これまでイベントでも展示されてきた、VRならではの5つの体験が可能です。ギャングに囚われた後、銃撃戦やカーチェイスを繰り広げる映画のような体験『The London Heist』、深海で檻に入って調査中にサメに襲われる『Into the Deep』(開発中)、リュージュでいろいろな場所を疾走する『VR LUGE』、頭を動かして壁打ちをする『DANGERBALL』、宇宙空間でシューティングを繰り広げる『SCAVENGERS ODYSSEY』の5つ。『The London Heist』はPS Moveコントローラーを両手に持っての体験になります。

Social VR Demo

PSVRソフト

複数人が同じVR空間で遊ぶことのできるコンテンツ。この体験はデモと銘打たれており、技術デモ的な位置づけとなります。PS Moveコントローラーを使って、様々な遊びが可能でした。

RIGS

3VS3で体験するチーム対戦型アクションゲーム。観客席に囲まれたアリーナの中を疾走し、敵より早く中央に設置された輪っかをくぐると得点が入ります。銃火器で攻撃して妨害できるため、試合は激しくなること間違いなし。チームプレイが熱い、VR時代のeスポーツにもなりうる作品です。

Until Dawn Rush of Blood

PS4向けホラーゲーム『Until Dawn』の世界を舞台に、敵を倒していくレールシューター。ジェットコースター、そしてホラー、FPSといったVRと相性のいいジャンルを詰め込んだ作品。両手にPS Moveコントローラーを持ち操作します。

Rez Infinite

メディアアーティスト水口哲也氏が手掛けるリズム・シューティングゲーム。PlayStation 2で世界的に注目を集めた『Rez』のVRリメイク版です。照準を合わせる際に鳴る音を、BGMと合わせてテンポよく合わせていくと、音楽が奏でられます。視覚と聴覚、そして操作する自分の指の動きが共感覚を呼び起こす、不思議な体験できるゲームです。

(参考記事)
PS VRを使った共感覚体験。『Rez infinite』で水口哲也氏が実現した思わずハマるグルーヴ感

Battle Zone

1980年にアタリ社が発売したアーケードゲームのVR版。戦車を操作し、次々と襲い来る敵軍を殲滅していきます。グラフィックなど当時の緑色のゲーム画面から大幅にクオリティアップしながらもどこかレトロな雰囲気も残っています。

Harmonix Music VR

https://www.youtube.com/watch?v=yKY-gWMUROg

音楽をVR内で”体験する”コンテンツ。ゲームではありません。音楽に合わせてどういうことをするかはモードが分かれており、今回はVRで音楽に合わせて動くオブジェクトを描いていく「The Easel」と、ビーチでゆったりと曲に合わせたアートを鑑賞できる「The Beach」の2種類を体験しました。「The Easel」は、パレットから好きな線やオブジェクトを選びながらVR上に描いていくスタイル。音楽に合わせたライトショーを自分で制作していくという非常にインタラクティブ性の強いものでした。

DriveClub VR

ハイクオリティなグラフィックのレースゲーム。専用のハンドル、ペダルがついたコントローラーで体験するものでした。ドライバー用の手袋をはめた自分の手がVR内に表示されている事だけで、かなりテンションが上がります。そして、PS VRではドライバーの視点で車の中のあちこちまで見渡せるため、左右の窓から見えるライバルとの緊迫感はかなりのもの。今までに感じられないVRならではのレースゲームという感覚です。

Job Simulator

Oculus Rift(Touch向け)、HTC Vive向けにもリリースが決定しているゲームのPS VR版。全てがロボットによって行われる近未来がテーマのゲーム。書類に印を押すなど、ボードに書かれた要求をVR空間内で実際に手を使ってこなすという現実主義的なVRゲームのPS VR版です。ついつい遊んでしまうのが人の性。同僚のブースにマグカップを投げたり、普段はできない事を楽しめます。

(参考記事)
VRでの”お仕事”体験ゲーム『Job Simulator』に、新職業「自動車技師」登場

EVE:Valkyrie

Oculus Riftのローンチタイトルでもあったスペースシューティング。主にマルチプレイで激しいドッグファイトが楽しめる。非常に圧倒的に美麗なグラフィックが特徴。ミサイルを撃つ際は複数のターゲットを頭を動かして一気にロックオンできるのはまるでアニメの主人公になったような気分で爽快。

Tumble

デュアルショック4コントローラーを使って様々なオブジェクトを積み上げていくパズルゲーム。微妙なバランスで様々な形のオブジェクトを重ねていくのは緊張感があると同時に、積み木遊びをしているようなシンプルな面白さがあります。

GNOG

目の前に浮いている箱庭のような世界。色々なところを押したり、引いたり、表裏を回転させながら仕掛けを解いていくパズルゲーム。ミニチュアの家の中を覗く感覚はVRならでは。オープニングのムービーなども非常に独特なテイストで、、まるで別世界にいるような感覚で遊べます。動画はPS4版。

Golem

足の動けない少女が自分の代わりに動かすゴーレムとなり、世界を冒険するアドベンチャーゲーム。頭を向けた方向に身体を倒すことで移動します。少女の部屋を出たときは小さかったゴーレムが徐々に成長していくストーリーも気になるところ。手を動かして剣を振るって敵と戦うシーンもありました。操作にはPS Move コントローラーを使用します。

(参考記事)
PS VR向けタイトル『Golem』。ゴーレムを操って冒険するプレイ動画を紹介

Thumper

甲虫を操り、高速でコースを駆け抜けるリズム・バイオレンスゲーム。メディア芸術祭などでも評価の高いゲームのVR版です。とにかくド派手なグラフィックがVRになることで全方位からの感覚となります。

(参考記事)
新感覚のリズムバイオレンスゲーム『Thumper』がPS VRに対応

XING

一人称視点のパズルアドベンチャーゲームのVR版。非常に美しく幻想的に描かれたステージが、VRによってさらに没入感のある体験となります。

Super Hyper Cube

立体感のある奥行きがポイントとなるパズルゲーム。迫ってくる壁の穴に、目の前のブロックをうまく操作してくぐらせていきます。逆テトリスのようなゲームです。

Headmaster

PSVRを装着した頭を動かしヘディングをするゲーム。ゴールに様々に配置された点数のパネルを煮ていきます。

Allumette

PSVRソフト

星の王子さまなど、おなじみの物語をオマージュし、VR体験に再構成しているVRアニメーションスタジオPenrose Studiosの新作。この作品のテーマは「マッチ売りの少女」。目の前で繰り広げられるミニチュアのような世界観は独特で、ついつい顔を近づけて色々な方向からストーリーを追いかけたくなります。

Megaton Rainfall

ハイスピードアクションゲーム。プレイヤーは地球を飛び回り、侵略してきた異星人を撃退しなければなりません。地球に急降下し空を駆け抜ける際はまるでスーパーマンになったような感覚で体験が可能です。『ワンダと巨像』のように異星人の種類ごとに狙うべき弱点が異なります。

WALZ Of the Wizard

魔法使いになって、工房で魔法を調合するゲーム。手を動かして魔法が使えるのは、ただ手を振っているだけでも楽しくなります。GDC2016で体験した際には、工房での体験のみでした。操作にはPS Move コントローラーを使用します。

Wayward sky

連れ去られた父親を救い出すために敵の目をかいくぐって進んでいくアドベンチャーゲームです。Gear VR、Oculus Rift向けにもリリースされています。

Gray the Gull

カモメのゲイリーを主人公にしたインタラクティブなVRアニメーション作品です。


またここから下は、GDC2016では体験できなかったものの、PSVRへの対応が正式に発表されているタイトルです。

Robinson The Journey

Crytekが開発中の恐竜の島を舞台にしたアドベンチャーゲームです。

Eagle Flight

『アサシンクリード』シリーズなどでおなじみのUbisoftが開発中のゲーム。プレイヤーは鷲になりパリの街を自由自在に駆け抜けます。Oculus Rift向けにも開発中。

(参考記事)
【プレビュー】そうか自分は鳥なのか…。Ubitsoft初のVRゲーム。鷲になってパリの街を飛び回る『Eagle Flight』

Psychonauts

問題を抱えた人物の心の中にダイブして超能力を駆使しながら問題を解決していく、海外で人気を集めたゲームのVR版。プレイ映像などはまだ公開されていません。

World War Toons

トゥーン調のFPS。コールオブデューティーのクリエイターとディズニーのアニメーターが作ったチームReload Studiosが開発中。

100ft Robot Golf

高さ100フィート(約30m)の巨大ロボットたちが都市を舞台にゴルフをするゲーム。ティザーを見るとわかりますが、かなりシュールな出来になっているようです。

Modern Zombie Taxi

https://www.youtube.com/watch?v=0c0kdIFijtg

日本・京都に本拠地を置くViteiが開発中のタイトル。ゾンビの街でゾンビたちのお客さんを彼らの希望通りの場所につれていくシミュレーションゲーム。ゾンビなのでやりたい放題なところがポイントです。

O!My Genesis VR

台湾のXPECエンターテイメントが開発中のタイトル。PS Moveコントローラーを使い、手で惑星を育てていくゲームです。

Dreams

夢の世界を作っていくというコンセプトのゲーム。どのような操作、体験になるかは未知数です。

(参考記事)
『リトルビッグプラネット』を手がけたスタジオのPS4向け最新作『Dreams』がPS VRに対応

Dead Secret

Gear VR、Oculus Rift、HTC Vive向けに既に配信されているミステリースリラー。屋敷の主が殺された事件の謎を解いていくのですが、気づくと壁にかかっていたお面がないなど怪奇現象が起こり・・・

鉄拳7

人気格闘ゲームシリーズ最新作のVR対応版です。

デッドオアアライブエクストリーム 3

3月24日に既に配信されている「やわらかエンジン」搭載の話題作。VR対応版がどのようになるのか注目したいところです。

エースコンバット7

人気フライトシュミレーター最新作のVR対応版です。

グランツーリスモ スポーツ

人気レーシングゲーム最新作のVR対応版です。

VEV: Viva Ex Vivo

White Out

韓国のデベロッパーROI Gamesが制作している、学校を舞台にしたホラーゲーム『White Day』です。このゲームは2001年にPCゲームとして発売された『White Day: A Labyrinth Named School』のPS4リメイク版となります。PS VR向けにもデザインされており、公開されたティザー映像では、襲ってくる男から逃げながら、目線でポイントを選んでいく様子が見てとれます。

The Telltale Project

台湾のWinking Tree Entertainmentが開発中の映画のような作品。火星でかつて繁栄した文明の跡を辿るといったようなアドベンチャーゲームに仕上がっている模様です。

The Occasional Encounter

台湾のUserJoy Technologyが開発中のタイトル。台湾を舞台にした実写VRコンテンツのようですが、詳細は不明です。

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PlayStation VR(PS VR)のゲーム一覧&解説(2016.6版)


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