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ゲーム・アプリ 2018.01.01

【PSVRレビュー】『スカイリムVR』 街、人、クエスト、何もかもが「あの世界」

今回紹介するのは海外で大ヒットしたオープンワールドRPG『The Elder Scrolls V: Skyrim』をVRに対応したゲーム『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』です。原作を完全にVR対応しており、場所やアイテム、人やクエストまでそのまま再現されています。

あの世界的ヒットタイトルがVRゲームとして登場


『The Elder Scrolls V: Skyrim』は、世界中のPCゲームユーザーにプレイされている有名シリーズの最新作です。「Skyrim」と呼ばれる地方が舞台で、そこで主人公は様々な物語に巻き込まれていきます。剣や弓矢、魔法を使い、敵の兵士や山賊、クリーチャーやドラゴンなどと戦いながら先に進んでいくファンタジーゲーム。特徴的なのはどこまでも広がる広大な大地を動き回れるオープンワールドゲームであること。VRでもその広大な大地は再現されています。

シナリオも原作と同じで、オープニングでドラゴンに襲われるシチュエーションも、VRで見れば迫力満点です。頼れる味方達も登場するため、VRに慣れていないうちは味方を頼っていきましょう。

街、人、クエスト何もかもがあの「Skyrim」の世界


街や人々は原作そのままに再現されていますが、VRで見ることでまた少し変わった雰囲気を感じられます。最初の町であるリバーウッドの街も入るだけで懐かしさを感じるほど。木こりになってお金を稼いだりと、最初の拠点としてお世話になったプレイヤーも多いはずです。この町周辺の地域はそれほど強い敵は出てこないためじっくりと操作になれましょう。

ほとんどのプレイヤーが最初に目にする大規模な町であるホワイトランも街中から城までVRで見ることができます。通常のディスプレイ画面で見るより大きさがより分かりやすくなっています。手前の村や畑も再現されており、それらを観察するだけでも楽しいです。見とれて後ろからモンスターに襲われないように気をつけましょう。

操作方法はVR用にチューニングされている


操作方法はVR用に変化しており、特にPlayStation Move モーションコントローラー(PS Move)での操作は、手を使っている感覚がよく再現されています。字幕やメニューなども目の前の少し離れたところに表示されるため見やすくなっていました。また、クエストの更新や、ステルス時のアイコンなども見やすい位置に置かれています。

ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)での操作も可能になっています。すでに原作をやったことのあるプレイヤーからすれば、PS MoveよりもDUALSHOCK 4の方が慣れ親しんだ操作になっています。

グラフィックや体験時間などの問題も


壮大なオープンワールドを体験できる魅力的なコンテンツではありますが、半面気になる点がいくつかありました。まずはグラフィックです。PSVRに対応させたためPC版の標準解像度(Normal)よりも下のように感じられ、VRでより近くで見るので粗さが目立つことがありました。PC版でMod(非公式追加コンテンツ)を導入してグラフィックを強化していたプレイヤーは見るに堪えないと感じるほどです。

2つ目は操作方法です。PS Moveが推奨されていますが、最初はボタンの配置なども独特でそもそも操作方法が分からないというほどの複雑さです。直感的な操作には程遠く、メニュー画面を開いて武器を装備するといった操作ですら難易度が高いです。半面、攻撃したり防御をするような操作はコントローラーを動かすだけなので非常に分かりやすいです。DUALSHOCK 4を使用すると操作感は非常によくなります。反面、DUALSHOCK 4では移動方法がワープではないため酔いやすいという問題があります。

3つ目はプレイ時間の長さがVRに合っていない点です。『Fallout 4 VR』でも感じられますが、数百時間はやり込めるゲームであるのに、VRで体験すると数時間プレイするだけで疲れてしまいます。ゲームをクリアするのにすら非常に根気必要なことは良い点とは言えません。

少しクセが強い作品ではありますが、原作をプレイしたユーザーであれば思わず懐かしいと感じることも多いです。原作をプレイしたユーザーや、オープンワールドVRに夢を抱いている人にはぜひともおすすめできる作品です。

タイトル

The Elder Scrolls V: Skyrim VR

ジャンル

オープンワールドRPG

プレイヤー

1人

価格

6,458円(税込)

購入ページ

こちらより


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