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テック 2016.06.16

SIE、PS VR発売時の在庫不足に憂慮していることを明かす

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のCEOであるアンドリュー・ハウス氏CNBC.comの取材の中で、Playstation VRの発売に際し供給の面でいくつかの不安が出るかもしれないとコメントしています。

ps vr

需要を満たすべくPSVRの供給に最善を尽くす

アンドリュー・ハウス氏は、「我々は、この製品のローンチに際し供給上の制約への不安を日々募らせているが、需要を満たすため最大限の努力を行う。VR自体がまだ新しい媒体であり、こうした初期の段階でユーザーの需要を予測することは非常に困難です。」と語っており、発売初期の段階でのPSVRの不足を憂慮しています。

PSVRは10月13日に399ドル(税抜44,980円)で販売されます。これはOculus Rift(599ドル)やHTC Vive(799ドル)といった他のVRHMDに比べ大幅に安い価格です。しかもPS4さえあればPSVRの動作環境を満たすことができ、そのユーザー数は既に4,000万人を突破している。これらの点が消費者を盛り上げる要因となっています。

PSVR対応タイトルの平均価格帯に関して、20ドル(約2,100円)から40ドル(約4,200円)あたりになることも示唆しました。

ハイエンドVRヘッドマウントディスプレイの出荷にまつわる懸念

ハイエンドVRヘッドマウントディスプレイが次々と発売されている2016年。その発売にはトラブルが起きやすくなっています。

PC向けのOculus Riftは3月末に発売。予約時点で7,8月まで出荷予定が伸びていました。さらに発売後、予定通りに出荷が行われない事態が発生。部品の供給でトラブルがあったことを認め、出荷予定時期を遅らせるとともに、お詫びで送料を無料にする措置をとりました。しかし、今でも予定通りに商品が到着しない例が出る状況が続いています。

一方、HTC Viveは4月頭に発売。予約時点では5月に出荷予定がずれる例も。発売直後にヨーロッパで一部決済トラブルがあったものの、出荷は安定し、現在北米では72時間以内に出荷する体制を構築。日本でも国内代理店が発送やサポートを行っています。

PS VRは、先行した2デバイスの需要を遥かに上回る販売台数が予測されています。

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2016年4月にアメリカの調査会社Superdataが発表した販売台数予測。PS VRは260万台とOculus Riftの70万台、HTC Viveの40万台と比べて圧倒的です。直近の対応タイトルの発表やPS4の売上が好調で全世界で4,000万台以上を出荷していることから、さらに上振れする可能性もあります。

10月13日に発売されるPS VR。日本でも予約が6月18日から始まりますが、その出荷動向は気になるところです。

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(参考)
Sony: Expect PlayStation VR shortages(英語)
http://www.cnbc.com/2016/06/14/sony-expect-playstation-vr-shortages.html


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