韓国のVR コンテンツ開発会社であるEVR Studioは、 Unreal Engine 4を使い“感情移入させるVRプロジェクト”『Project M』のティーザー映像を公開しました。
『Project M』のティザー映像には、とてもリアルな女性キャラクターが登場し、いわゆる『不気味の谷』 (人間に似たロボットやCGキャラクターの場合、ある一定の水準で人間に似てくると急激に不気味さや嫌悪感を感じるようになる現象) を超えるのに成功していると言えます。
人間とコンピュータの対話に感情移入を呼び起こすプロジェクト
『Project M』は、まるで本当に生きているように感じることが出来るキャラクターを通して、人間とコンピュータとの対話に感情的な移入を呼び起こそうとするプロジェクトです。
このティザーの制作では60名以上の女性モデルをオーディションし、モデルの顔を3Dスキャンし、ブレンドシェイプを使って様々なキャラクターの表情を作っています。
・メイキング映像
またこのティザーはVRコンテンツではありませんが、Oculus Riftを使って体験することができるVRバージョンも開発されています。このVRバージョンを体験した人々の反応を記録した映像も公開されています。
現在、VRヘッドマウントディスプレイを使った『Project M』は、人間にどれくらい感情移入をさせるのかというテストが行われています。
感情を想起させるVR
Unreal Engine 4を使い、リアルな女性キャラクターが登場するコンテンツとしてはPlayStation VR向けの技術でも『サマーレッスン』がありました。『サマーレッスン』は実際にキャラクターとインタラクティブな駆け引きがあることで”感情移入”をしてしまうものでした。
今後、思わず感情移入してしまうVRコンテンツが増えそうです。
(関連記事)
【CEDEC 2015】『サマーレッスン』から学ぶVRゲーム開発 -開発者ディスカッション編-
【CEDEC 2015】『サマーレッスン』から学ぶVRゲーム開発 -テクニカル編-
【CEDEC 2015】『サマーレッスン』から学ぶVRゲーム開発 -プロデュース編-
(参考)
EVR STUDIO が 『PROJECT M 』 で感情移入させる VR を模索 – UnrealEngine公式ブログ
https://www.unrealengine.com/ja/blog/exploring-emotional-engagement-in-vr-with-evr-studios-project-m