クアルコム、新型プロセッサSnapDragon 845発表 XR対応

クアルコムは新たなモバイルプロセッサSnapdragon 845を発表しました。米国ハワイ州マウイ島で開催している「Snapdragon Tech Summit」にて発表されたもので、モバイルでのVR/ARの体験の質がさらに向上することが期待されます。

前モデルとなるSnapdragon 835ではVR/ARをサポートするとしていましたが、今回発表されたSnapdragon 845ではVRやARを総称する「XR」をサポートするとしており、用語的にはカバーする範囲をまとめています。

全体的に引き上げられた性能

Snapdragon 845とSnapdragon835を比較すると次のようになっています。

 

Snapdragon 845

Snapdragon 835

CPU

Kryo 385(8コア)/64bit

Kryo 280(8コア)/64bit

GPU

Adreno 630

Adreno 540

DSP

Hexagon 685

Hexagon 682

ISP

Spectra 280

Spectra 180

システムキャッシュ

3MB

モデム(CAT、下り)

X20(CAT18,1.2Gbps)

X16(CAT16,1Gbps)

プロセスルール

10nm(Samsung 10nmLPP)

10nm(Samsung 10nmLPE)

基本的に全性能が向上していますが、製造プロセスには10nmのプロセスルールが使われています。しかし、クアルコム製品管理担当上席副社長のキース・クレッシン氏によれば「10nmLPPは10nmLPEに比べて最適が進んでいるため、性能向上と電力効率の改善が期待できる」とのこと。

また、前回、30億と発表されていたトランジスタ数は今回のSnapdragon 845ではまだ発表されていません。

様々な分野で変革を

クアルコムのモバイル担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるAlex Katouzian氏は「モバイル技術のリーダーとして、ビジュアルプロセッシング、AI、セキュリティおよび接続性の進歩により、モバイル体験を変革します。Snapdragon 845モバイルプラットフォームは次の革新的な地であり、モバイル機器を使用して人々の生活をよりよくする方法へと変えていこうとしています。」と述べています。

クアルコムはSnapdragon845について、従来よりも現実の世界とバーチャルの世界の境界線をぼかすように設計されていると公表しています。
エンターテインメント、教育、社会的相互作用に変化を与えて、より没入可能な直感的なものにするとしています。

クアルコムは現在、HTC社が中国向けにリリースするスタンドアロンVRヘッドセットであるVive Focusなどにも関わっており、多くのVR/ARに注力しています。今後モバイルVRヘッドセットによるVR体験はますます進化していくと考えられます。

(参考)
QualComm Announce New ARchitectures For Immersive Experiences With Snapdragon 845 Mobile Platform/VRFOCUS(英語)
https://www.vrfocus.com/2017/12/qualcomm-announce-new-architectures-for-immersive-experiences-with-snapdragon-845-mobile-platform/

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この記事を書いた人

  • VRやAR、画像処理、ロボットビジョンについて研究している学生。VR、ARコンテンツに触れるだけではなく、自分でコンテンツを制作しVR、ARの面白さ、楽しさを広める活動をしている。

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