VRの中で、さまざまな「クリエイティビティ」を発揮するためのツールが登場しています。
日本でも、VR内でカメラを手に持って操作し、映画を制作できるツール『映画ツクール Make it Film!』や、隣に座る「初音ミク」とともに現実に縛られない自由な作業環境を楽しむ『Mikulus』といったツールが開発中となっています。
今回、『映画ツクール Make it Film!』を制作しているVRコンテンツ制作のディレクターMuRo氏(@MuRo_CG)が開発中の新作『PlayAniMaker』が発表されたので、紹介します。
アニメを作って遊ぶということでPlayAniMakerと命名した。略してプレアニ #PlayAniMaker pic.twitter.com/W42YQ0ZUfx
— MuRo (@MuRo_CG) 2017年5月31日
開発中の『PlayAniMaker』について、今回MuRo氏にお話を伺いました。お話によると、本作は『Make it Film!』のようにVR内でアニメを撮るツールでは無く「(アニメを作ること自体を)遊びとして楽しめる」と思える方にウェイト置いているようです。
上記の動画のように、自分が大きいキャラクター(動画では初音ミク)となり演技をしつつ、加えて小さいキャラクターを動かすことで映像を作ることも可能ですが、それだけではなくユーザーに遊び方を任せたいとのこと。
例えば、自分がキャラクターとなって放送するバーチャルユーチューバー番組をつくってみたり、細かくポーズを作って自分だけのアニメジオラマを作ってみたり、クレイアニメのようなコマ撮りアニメを作るなど。「遊び方や使い方は想像次第で膨らむようにしたい」と述べていました。
VRフィギュアを使ったコマ撮りアニメ。適当に作ってみたけど結構いい感じ、そして楽しいぞ! pic.twitter.com/ftsuBRn3jx
— MuRo (@MuRo_CG) 2017年2月9日
本アプリ自体は以前より制作中で、その時にMuRo氏が制作したコマ撮りアニメが上記の動画です。スナップショット機能が入っているため、それを使ってクレイアニメの様にストップモーションで作ったようです。
このコマ撮りアニメ自体は30分ほどで作られています。そんなMuRo氏は目標の一つは「VRで何かを作る際の敷居を下げること」と語りました。
本アプリについて、明確な日付や形式は未定とのことですが、まずは『Make it Film』と同じように、ユーザーが体験できるように調整したいとのこと。今後の開発にも注目しておきたい作品です。