両目8Kの高解像度を誇るPimax社のVRヘッドセット「Pimax 8K」のプレオーダーが開始されました。5K、5Kビジネス版と合わせて3モデルが同時にリリースされ、Pimax 8Kの価格はヘッドセット単体で900ドル(約10万円)です。
クラウドファンディングで5億円近くを調達
Pimax 8Kは、中国のヘッドセットメーカーPimax Technologyが開発する高解像度・広視野角のVRヘッドセットです。同ヘッドセットは2017年9月~11月にクラウドファンディングサイトKickstarterで出資を募り、最終的にVRヘッドセット「Oculus Rift」が2012年に集めた240万ドル(約2.6億円)の記録を大幅に超える、420万ドル(約4.6億円)の資金調達を達成しました。
2018年1月からの製品出荷を予定していましたが、デザイン変更を理由に時期を延期。今年3月にも製品出荷が近いと報じられていましたが、満を持しての先行予約開始となりました。
5Kで700ドルから
予約受付はPimaxの公式ウェブサイトにて。3モデルの価格は下記のとおりです。全てヘッドセットのみの価格で、コントローラーやSteamVRのベースステーションは含まれていません。
・Pimax 8K:900ドル
・Pimax 5K Plus:700ドル
・Pimax 5K BE(Business Edition):1,000ドル
オプション価格を支払うことで、ハンドトラッキングモジュールやNVIDIAのゲーミンググラフィックボードを付けることが可能です。また、SteamVRに準拠したベースステーションとワイヤレスコントローラーのセットも販売されています。なお3製品ともにアイトラッキングや香りモジュールにも対応していますが、こちらは予約の対象になっていません。
予約は開始したものの、10月25日現在正式な出荷開始日は未公表です。製品出荷に際しては、Kickstarterでの出資者が優先とされています。
スペック概要
スペック概要は公式サイトによると下記のとおりです。
Pimax 8K
ディスプレイ |
CLPL(カスタム液晶ディスプレイ) |
解像度 |
片眼当たり3,840 × 2,160 |
コンテンツ入力 |
2,560 × 1,440以上 |
Motion to Photon Latency |
15ミリ秒未満 |
リフレッシュレート |
80Hz、ブレインワープ対応 |
視野角 |
~200度(対角方向) |
オーディオ |
3.5mmオーディオジャック、内蔵マイクロフォン |
出力 |
USB 2.0/3.0, DP 1.4 |
トラッキング |
SteamVR 1.0/2.0 |
コンテンツ |
SteamVR/Oculus Home(※) |
装着 |
調節可能ヘッドセットストラップ、IPD(瞳孔間距離)調整、VRフレーム |
GPU要求スペック |
NVIDIA GeForce GTX 1080Ti 、AMDの同等以上製品 |
Pimax 5K Plus
ディスプレイ |
CLPL(カスタム液晶ディスプレイ) |
解像度 |
片眼当たり2,560 × 1,440 |
コンテンツ入力 |
2,560 × 1,440 |
Motion to Photon Latency |
15ミリ秒未満 |
リフレッシュレート |
90Hz、ブレインワープ対応 |
視野角 |
~200度(対角方向) |
オーディオ |
3.5mmオーディオジャック、内蔵マイクロフォン |
出力 |
USB 2.0/3.0, DP 1.4 |
トラッキング |
SteamVR 1.0/2.0 |
コンテンツ |
SteamVR/Oculus Home(※) |
装着 |
調節可能ヘッドセットストラップ、IPD(瞳孔間距離)調整、VRフレーム |
GPU要求スペック |
NVIDIA GeForce GTX 1070、AMDの同等以上製品 |
(※編集部注:Oculus HomeはこれまでOculus社製のヘッドセットのみの利用可能となっており、Pimax社製のデバイスでどのように利用するのかは不明)
Pimax 5K BEのスペックは、有機ELディスプレイ使用、リフレッシュレート85Hzという点以外は5K Plusと同内容です。5K BEは期間限定の発売とされています。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。