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イベント情報 2015.11.07

【体験レポ】VR空間の中で絵を描く『ペンタVR』。造形、3Dお絵描きなどVRにおける創作の可能性

10月25日(土)、日本科学未来館にてOcuFesが行われました。OcuFesは、日本中の企業から個人、大学生までの様々なVR開発者達が集まって開発したコンテンツを展示するイベントです。Oculus Riftなどを使ってVRのコンテンツが体験できる展示を日本各地で行っています。その展示の中にあった、VR空間で絵を描く事のできるコンテンツ「ペンタVR」を紹介します。

VR空間内で絵を描く事ができます。twitter上でアーティストよー清水氏がつぶやいた夢を個人開発者のわっふるめーかー氏が実現させたもの。

絵を描くためのペンタブレットをVR内で同期させ、実際にVR内の白いキャンパスに絵を描いている感覚で絵が描けるという。

ペンタVRを体験している様子。

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VR空間内の海に浮かぶ島の上で、絵を描く事ができました。描いた絵を保存する事も可能です。様々な色の鉛筆を使用する事ができますが、下の画像では唐揚げスタンプを使っています。

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なお、VR空間で創作活動ができるツールは既に海外でも取組が進んでおり、デモ展示される機会も増えています。

Oculus公式が手をVRの中に入れるデバイスOculus Touch用に開発したソフト『Medium』はまさにVRの中で粘土をこねくり回すことのできるスカルプティング(造形)ツールです。手を動かせば大きさも色も形までも変化自在に操れるます。また手を動かすという操作でほぼ全てのことができてしまうため、5分程度で使い方を習得できることも特徴でした。

https://www.youtube.com/watch?v=IreEK-abHio

※動画は公開期間が終了し、現在は削除されています。

関連記事:【体験レポ】Oculus Touchを使い、手を動かして作る粘土作品。直感的なVR造形ツール『Medium』

また、HTC Vive向けの『Tilt Brush』という3Dお絵かきツールがあります。こちらは3D空間に三次元的に絵を描くというもの。HTC Vive専用のSteam VRコントローラーは、Oculus Touchほど「手」という感覚はありませんが、同様に手を動かして線を描いていくことができます。エフェクトなどをつけることもでき、『Medium』と並んで非常に楽しくお絵かきができるツールでした。

将来的な展望として、自分の描いた絵(世界)の中に入り込む体験ができるのではないかという夢も広がります。人がつくったものでなく、自分自身が自由に描いた妄想や空想の世界をリアルに体験できるツールとなります。VRの中のアートは、新しい芸術を生み出しそうです。


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