今年3月にFacebookを退職したパルマー・ラッキー氏が、新たに国境監視のスタートアップを設立したことをNew York Timesが報じました。
新たなスタートアップは国境監視
ラッキー氏は2012年にVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」をクラウドファンディングサイトKickstarterへ掲載し、目標金額の約10倍である240万ドルの資金を調達。消費者向けVRヘッドセットブームの火付け役となりました。
その後Oculusは2014年3月にFacebookにより買収され、ラッキー氏もFacebookの社員として2017年3月まで働いていました。Facebook退職後は表立った活動は少なく、5月には来日し東京サンドボックスでの講演や徳島マチ アソビに参加している様子が見られました。
退職後彼がどういった事業に取り組むのか注目されてきましたが、New York Timesは匿名の関係者より、ラッキー氏が「国境と軍事にまたがる監視技術」を開発するスタートアップで活動していると報じています。
国境を越える人間を自動で監視
このスタートアップにはまだ公式の名称は与えられていませんが、赤外線センサーとカメラを組み合わせ、光とLIDER(対象との距離や性質の分析技術)を用いて国境を越える人間を監視する技術であると見られています。
PayPalの共同設立者でありドナルド・トランプ大統領の技術顧問でもあるピーター・ティール氏は、現在はラッキー氏の個人出資によって運用されている同スタートアップに、投資を通して支援を行いたいとしています。
(参考)
UploadVR / Palmer Luckey’s New Startup Is A Military And Border Surveillance Company(英語)
https://uploadvr.com/palmer-luckey-new-startup/
New York Times / Oculus Founder Plots a Comeback With a Virtual Border Wall(英語)
https://www.nytimes.com/2017/06/04/business/oculus-palmer-luckey-new-start-up.html