レンダリング技術のOTOY、HBOとディスカバリーからホログラフィックコンテンツを作るための投資を発表

OTOY社は、HBO(Home Box Office)とDiscovery Communicationから投資を受けたことを明らかにしました。

OTOY社は、クラウドでグラフィック処理を行うことで光の表現をより奥行きのあるように見せるレンダリング用のソフトウェア等を提供している企業です。Oculusと共同で2015年に開催したコンテストでは同社のソフトウェアを使った数々の作品が公表され、その表現力に注目が集まりました。

OTOY

一方、投資を行ったHBOは『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズなどのドラマを制作しているテレビ局、ディスカバリーは「ディスカバリー・チャンネル」でおなじみの世界最大のドキュメンタリーチャンネルです。

今回の投資で、OTOY社はテレビ、映画に加えてVR/ARを含むあらゆるプラットフォームを対象に「ホログラフィック・コンテンツ」の制作を行うとのこと。既にHBO社とは、『The Daily Show』で有名なコメディアンのジョン・スチュワート氏のコンテンツを制作し始めています。

OTOYのCEO、ジュールズ・アーバック氏は「メディアとエンターテイメントの将来は、1枚のスクリーンや単一のアプリ、プラットフォームに縛られるものではありません。OTOYのミッションはホログラフィックで没入感のあるコンテンツを一般消費者やアーティスト、パブリッシャーに向けて作ることです。その際に重要なのは、全てのエンドポイントで横断的に配信を行うこと。HTML5でもTVでもソーシャルメディアでも、そしてウェアラブルなデバイスでも提供することです」

VR/ARをこれまでのメディアに置き換わるものではなく、既存メディアを含めた全てのチャンネルに向けてコンテンツを提供していくという姿勢を打ち出したものとなっています。

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(参考)
OTOY / HBO and Discovery invest in OTOY to create universal publishing platform for TV, movies and original holographic content
https://home.otoy.com/hbo-and-discovery-invest-in-otoy-to-create-universal-publishing-platform/

この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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