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テック 2016.03.21

遅延を感じさせない高精度トラッキング、VRアトラクション「The VOID」でも採用のモーキャプシステム『OptiTrack 6』

GDC2016にて、OptiTrack社がモーションキャプチャーシステム『OptiTrack6』を用いた、バスケットボールによる最新技術デモンストレーションを行いました。その様子をご紹介していきます。

関連記事: モーションキャプチャーシステム『OptiTrack 6』を使って複数人でバスケットボールをする技術デモをGDCで展示

技術デモの映像では、パス・ドリブルといったHMD装着者とボールの動きを、現実とVR内とで完全に同期させている様子が映し出されています。

また、バスケットボールをプレイしているプレイヤー複数人を、ドットトラッキングメーカーと、ボール位置と回転をレンダリングするための広角カメラによりハイライトで捉え、現実とVR内のバスケの動きを完全にリンクさせる試みも実施。映像から、プレイヤー全員の動きを完全にトラッキングできていることが分かります。

全身に光学トラッキングメーカーを付けたプレイヤーらによるデモ

VR情報サイト「Road to VR」のBen Lang氏によると、トラッキングメーカーとOculus Rift DK2を着用し、本能的かつ直観的にVR内でボールを扱うことが出来たとのこと。

「完璧だったよ。キャッチやドリブル、パスといった動作に全く遅延を感じなかった。」- Ben Lang氏

この技術がホームユーザーをターゲットにしたものでないことは明らかですが、商業目的での応用対象としては、VRを使ったアミューズメントである「THE VOID」には実際に『OptiTrack 6』の技術が使用されています。

OptiTrack 6

関連記事: VRを使った新しい体感型アミューズメント「THE VOID」

次世代のテーマパークを実現すべく、現実世界のオブジェクトとVR内を融合させる技術が確実に進化しつつあることが体験者の感想から伺えます。『OptiTrack 6』の技術の応用価値を存分に示すことのできたデモだったと言えるでしょう。

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VRを使った新しい体感型アミューズメント「THE VOID」

(参考)
OptiTrack’s Precise ‘Void’ Style Tracking Lets You Play Real Basketball in VR(英語)
http://www.roadtovr.com/optitracks-vr-precision-void-style-tracking-lets-you-play-real-basketball-in-vr/


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