GoPro純正のVR向け360度動画用カメラセット「OMNI」緊急ファースト・インプレッション

2016年8月17日、GoPro OMNIの出荷がついに開始されます。OMNIとは文字通り、全方位の360度動画を撮影出来るカメラセットです。GoPro Hero4を6台、リグで保持して使用します。それに伴い、Kolor GoPro社のステッチング・ソフトウェアAutopano Video Proも、OMNIとより親和性が高いバージョン2.5も同時に正式にローンチされる予定です。

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これまでにも360HerosやFreedom360などから、6台のGoProをマウントして使用するサードパーティー製のリグは存在していましたが、GoPro社が満を持してリリースしたOMNIは何が違うのでしょうか?

筆者は発売に先駆けて日本人で初めてベータ版のOMNIを使用し、そのテスト撮影、PV撮影に関わってきました。そのインプレッションをご紹介しましょう。

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6台のGoPro Hero4を組み合わせるリグの特徴

これまでの360度VRカメラのリグは3Dプリンターで出力されたタイプのものが多かったのですが、OMNIはアルミ製の剛性の良い作りになっています。それぞれのカメラはレンズの周囲の部分もしっかり固定されているので、個々に揺れてステッチ(繋ぎ合わせ)に悪影響を及ぼすしたりする可能性が低下したと思います。注意深く観察すると視差が少なくなるようにカメラが配置されていることもわかります。

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GoPro社自身がシステムをリリースする意味

そして、OMNIがカメラメーカーであるGoPro社自らリリースするアドバンテージを最大限に発揮しているのは、マスターカメラからすべてのカメラの設定が操作でき、同時にシャッターを切ることができる点、6台をゲンロックで同期した状態で録画できる点です。それもピクセル単位の完璧な同期です。これはHero4のファームアップと、OMNIのリグの組み合わせで可能となります。

そのことにより、Autopano Video Proに撮影データを読み込んでからステッチする際のこれまでの最初の手順であったシンクロというステップを抜きにして、いきなりステッチをはじめることができるのです。基本的にカメラ間の同期が取れなくて失敗ということはありません。この安心感は大きいです。

また新たに同梱された読み込み用のソフトウェア〜GoPro OMNI Importerを介することで、データをコピーしなくても、6枚差しのカードリーダーとパソコンが接続されていれば、マイクロSDカード内にあるデータから読みとって、ほぼリアルタイムに近いくらいの短時間で簡易的な自動ステッチを実現するので、撮影した素材の合成映像を素早くプレビューすることが可能になりました。緻密な作業は後からAutopano Video Proでじっくり行うというフローです。このあたりの機能は昨年、GoPro社が360度映像の編集・閲覧ソフトを提供するKolor社を買収した効果が形となって現れてきたところです。

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360度撮影の課題と向き合う姿勢

その他、OMNIとAutopano Video Pro2.5ならではのコンビネーションで、ローリングシャッター現象を低減する機能が使えるということも大きなメリットです。

つまりGoPro社とKolor社が視差、同期、ローリングシャッター現象という360度動画における三大課題に積極的に対応した姿勢と言えるでしょう。

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※複数台のカメラを使用する360度VRカメラには、カメラ間の視差によるステッチの難しさの問題、カメラ間の同期の問題、カメラや被写体が高速に動いた時のセンサーの読み込み速度の差による画像の歪みがステッチを難しくする問題などがあります。

個人的には完全な同期性能により、360度タイムラプス撮影が容易になったことがうれしいポイントです。

価格は、リグとGoPro Hero4×6台、スマートリモート、外部給電用のバッテリー、多ポートUSBカードリーダー、ソフトウェア一式のライセンスなどが同梱されたフルセットが¥614,700、リグのみの場合は¥184,400となっています。ミドルクラスのVRカメラ・セットとしては、妥当な価格帯と考えます。

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カメラの次期モデルGoPro Hero5の発売時期が気になるところです。

GoPro VR
https://vr.gopro.com/</p>

GoPro OMNI 公式サイト
フルセット https://jp.shop.gopro.com/APAC/virtualreality/omni—all-inclusive/MHDHX-006-master.html

リグのみ
https://jp.shop.gopro.com/APAC/virtualreality/omni—rig-only/MHDHX-007-master.html

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この記事を書いた人

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    写真家、映像作家、360度VRコンテンツ・クリエイター。日本大学芸術学部写真学科卒。2014年にソニーイメージングギャラリー銀座にて、作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」を開催。360度作品や、シネマグラフ、タイムラプス、ギガピクセルイメージ作品を発表。VR未来塾を主宰し、360度動画の制作ワークショップなどを開催。Kolor GoPro社認定エキスパート・Autopano Video Pro公認トレーナー。You Tube Space Tokyo 360度VR動画インストラクター。
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