ODG、位置トラッキング機能のある新型スマートグラスを発表

ODG(Osterhout Design Group)社は1月3日、2種類の新型スマートグラス、R8、R9を発表しました。両モデルはデバイスの前部についているカメラを使ったインサイド・アウト方式の位置トラッキングが可能で、前機種のR7から視野角の高画角化を実現しています。

ODGは、R8、R9を「コンシューマー向けARスマートグラス」と呼んでいて、視野角40度のR8の価格は1,000ドル(約11.6万円)以下、50度のR9は1,800ドル(約20.8万円)程度となります。両モデルは、インサイド・アウト方式の位置トラッキング機能を持ちながらも前機種のR7よりも安くなっています(R7は2,750ドル)。

両モデルはARやVRのユースケースに対応したクアルコムの新しいSnapdragon 835プロセッサーを搭載しています。位置トラッキングにはクアルコムのSnapdragon VR SDKが提供するトラッキング機能を用いています。

以前、クアルコムはインサイド・アウト方式の位置トラッキングを採用したVRヘッドセットのリファレンス機を公開しており、この技術をベースにしたトラッキング機能を活用していると考えられます。しかし、トラッキング精度に関してODGに確認したところ、R8、R9はHoloLensと比較して同等の精度は出ていないとの回答だったため、実機での確認が待たれます。

他の主な仕様としては、片眼の解像度が1080p、80Hzという高リフレッシュレートで動作する有機ELディスプレイ、光学シースルーディスプレイはODG独自の「屈折光学系」を用いています。両モデルは、Androidベースの「ReticleOS」を搭載し、レガシーモードで通常のAndroidアプリが動作します。また、アプリを開発しているパートナーと共にAR向けにどのような可能性があるかを検討しています。入力手段は、スマートグラス自身に搭載しているボタン(Google Glassと似ています)や、スマートフォンのアプリからの操作、Bluetooth接続によるキーボードやリング型コントローラーに対応します。

R8、R9の違いについて細かく見ていくと、上位モデルであるR9は約170g重く、視野角50度、特別な外部端子が用意されていることからエンタープライズ向けの立ち位置です。外部端子を用いると、R9にジェスチャーを認識するためのカメラやナイトビジョンカメラといったハードウェアを直接追加できます。また、スマートグラス自身に1300万画素のカメラが搭載され高画質、高フレームレート(最大120fps)での撮影が可能です。R9は2017年の第2四半期に最初のデベロップメントキットがリリースされる予定です。

対してR8はデザインがより洗練され、重さは113g(4 oz)以下、アーリーアダプターのコンシューマー向けとODGは述べています。視野角40度はR7の37度よりもわずかに広い程度です。R8の特徴として1080pで撮影可能なステレオカメラが搭載され、3Dビデオが撮影可能です。R8は2017年の第3四半期に最初の開発者向けキットをリリース予定です。

(参考)

ODG Announces Two New Smartglasses With Positional Tracking, Expanded Field of View – (英語)

http://www.roadtovr.com/odg-announces-smart-glasses-r8-r9-ar-qualcomm-snapdragon-835/

Osterhout Design Group – (英語)

http://www.osterhoutgroup.com/

この記事を書いた人

  • あつぽん

    日本でMRシステムの開発に携わった後アメリカへ渡り、VR/MRシステムを企業へ導入するための検討・開発に従事。現在は日本在住。

    人間の能力そのものを拡張させるテクノロジー「ヒューマンオーグメンテーション」のコンセプトに惹かれ、その界隈の動向に強い関心を持っています。その中で実用化フェーズにあるVR/MRの盛り上がりをより広い範囲へわかりやすく伝えていきたいと思っています。

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