成長するVRゲーム産業 単一のストアで売上1億円超も

Oculusは現在、VRゲーム産業に多額の投資を行なっています。同社のコンテンツ部門のヘッドであるジェイソン・ルービン氏によると、Oculus Storeのみで売上が100万ドルを(約1.1億円)を越えるVRゲームが複数あるとのことです。

成長するVRゲーム産業

OculusはFacebookの支援を受けてて、VRコンテンツの開発に5億ドルを投資しています。その結果、良質なVRゲームが数多く制作され、『Chronos』や『Edge of Nowhere』、『Robo Recall』や『Dragon Front』、『SUPERHOT VR』や『The Unspoken』などのタイトルが登場しました。

同社のこうした取り組みはコンテンツの独占だと批判する向きもありますが、同社が現在取り組んでいるのはVRゲームのプレイヤーと開発者による持続可能なエコシステムの構築です。Steamのアーリーアクセスのようにプレイヤーのニーズがコンテンツに効率的に反映されるシステムが必要であり、ルービン氏は以下のように語っています。

「(エコシステムの構築にあたって)参考になるのはPC業界で、PCゲーム産業は30年かけてエコシステムを形成しました。その頃の私はゲーム制作に携わっていましたが、プラットフォームを拡大しながら良質なコンテンツを増やしていくことで、PCゲーム市場は1億ドル市場に成長しました。この間30年かかりました。ですが、VRゲーム市場の成長に30年もかかることは望んでいません」
Oculusが望むのはVRゲーム市場の飛躍的な成長であり、PCゲームの大ヒット作『グランド・セフト・オート』や『コール・オブ・デューティ』に匹敵するような高クオリティのタイトルを素早く投入することが重要だと語っています。

プラットフォームの充実と投資の増加

ゲーム配信プラットフォームとして欠かせないのはSteamですが、Steamの運営企業であるValveは今年2月、Steamでダウンロード可能な30のVRコンテンツの売り上げが25万ドル(約2,700万円)以上を記録したと発表しました。また、『Job Simulator』や『Raw Data』など複数のデバイスに対応したタイトルは100万ドルを越える売上を達成しています。

「VRが登場した頃はまだVRゲーム市場というものが存在せず、無料のタイトルでも成功するのが難しかった」と語るルービン氏ですが、配信プラットフォームの充実やVRゲームプレイヤーの人口増加に伴って、状況は変わりつつあります。少人数のチームでVRコンテンツの制作に携わるクリエイターは、やがて外部からの投資を受けずに利益を生み出すことができるようなると確信しています。

しかし、コンテンツによっては制作に多額の資金がかかるため、投資の必要性が無くなるわけではありません。現在OculusはVRゲーム市場への投資額を増やしており、かつては10万〜20万ドルだった投資額が、現在では100万〜500万ドルへと増額しています。

VRゲーム市場はまだ成長段階ですが、「VR元年」と言われた2016年からの1年間で、場合によって数百万ドル(約数億円)の売上を記録するジャンルとして確立し、発展を続けています。

(参考)
Road to VR / Oculus: ‘Multiple VR titles have made more than $1M in the Oculus store alone’(英語)
https://www.roadtovr.com/oculus-multiple-vr-titles-made-1m-oculus-store-alone/

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