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Oculus Rift 2017.02.04

Oculus Touch分解レポートで内部の詳細が明らかに


iPhoneなどの分解方法などを紹介するiFixitがOculus Touchの分解レポートを公開しています。小さなコントローラーの中にいかに複雑な機能を実装しているか、レポートから内部の構造を確認します。

外装部は接着剤や表から見えないネジを使用

Oculus Riftと合わせて使用するモーションコントローラーOculus Touchは、左右非対称のエルゴノミクスデザインでHTC Viveコントローラーよりも快適な握り心地を実現しています。Touchは非常にコンパクトな見た目であり、持った際の重量配分も適切に設計されています。コントローラーユニットを分解し、内部の各コンポーネントがどのように埋め込まれているのかを確認していきます。


Touchは、エンドユーザーが内部にアクセスすることを想定していないため、ネジが隠れていたり、接着剤で接着している箇所が多くあります。一度内部の基板まで分解すると、複雑な形状で密度の高い基板が内部を占めています。

リング部に配置されたLEDアレイは”脊髄”のような形状

Touchのリング部にあるLEDアレイはまるで“脊髄”のような形状をした基板です。LEDアレイにはTouch全体で搭載している24個のIR LEDのうち22個が付いていて、コントローラー表面のすぐ裏にあります。iFixitによると、Viveコントローラーを分解した際も24個のセンサーが付いていると指摘していましたが、2つのトラッキングシステムは異なるアプローチを取っているため、センサーの数が同じなのはおそらく偶然だと思われます。


メインボードには、Bluetoothモジュールやモーションプロセッシングチップなど、多くのコンポーネントが搭載されています。また、表のボタンの裏側には、ボタンに触れたかを検出する静電容量センサーがあり、2つのスプリングによってメインボードに取り付けられています。Touchの振動機能を実現する振動子は、グリップ下側、バッテリーの近くに取り付けられ、最も効果的に振動と優れた重量配分を実現しています。

内部のハードウェアとコンポーネントの詳細なイメージなど、詳細についてはiFixitの分解レポートページをご覧ください。

(参考)
Oculus Touch Insides Revealed in Detailed Teardown – (英語)
http://www.roadtovr.com/oculus-touch-teardown-disassembly/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。


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