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Oculus Rift 2018.03.06

Oculus RiftがSteamシェアトップへ HTC Viveを上回るのは初


コンテンツ配信プラットフォーム「Steam」の2月のハードウェア調査にて、Oculus RiftがHTC Viveのシェア率を初めて上回りました。

2017年7月には20%以上の大差をつけてHTC Viveがトップを維持していましたが、その後Oculus Riftが着実にシェアを獲得、先月2月時点で2%逆転しトップへと上り詰めました。

Oculus Riftが初のシェア一位へ

Steamのハードウェア&ソフトウェア調査では、ユーザーの使用するPC環境、利用しているVRヘッドセットなどの割合を毎月発表しています。

SteamでのVRヘッドセットシェア率は、これまでHTC Viveがトップを維持してきました。2017年7月からはヘッドセットの大幅なセールも影響してかOculus Riftのシェアが伸び始め、同月にはHTC Viveが60%、Oculus Riftが35.67%を記録しています。

以降もOculus Riftはシェアを伸ばし続け、同年9月にはその差は3.3%まで縮まりました。その後Windows MRヘッドセットも参入し、12月にはHTC Viveが47.26%、Oculus Riftが46.14%、Windows MRが4.35%と推移しています。

そして先日発表された2018年2月の統計で、シェアトップはOculus Riftに逆転。Oculus Riftは47.31%で約1.2%増、HTC Viveは45.38%で約1.9%減、Windows MRは5.36%で約1%増という割合になっています。

Windows MRにも注目

Steamハードウェア調査でOculus RiftがHTC Viveを上回るのは初で、すでに2%近い差がついています。本調査結果はSteamでの利用に限るもので、各プラットフォームの公式ストアでの利用数も含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分です。

一部のアナリストは、HTC ViveがOculus Riftを総売上で上回っていると見積もっています。一方でOculus Riftは積極的な価格改定により、過去数ヶ月に渡って大幅な増収を達成しています。現在の価格はHTC Viveが600ドル(日本では84,110円)、Oculus Riftが400ドル(日本では5万円)となっています。

Windows MRヘッドセットは2017年11月にリリースされ、4ヶ月弱で5%のシェア率に達しました。2018年2月には米Amazonで大幅な割引販売が行われていた一方、1月から2月の統計ではシェア増は0.2%にとどまっており、今後どこまでシェアを伸ばせるかが注目されます。

また現在のSteamの全ユーザー内では、Oculus Riftを使用するユーザーは0.14%、HTC Viveは0.13%、Windows MRは0.00%(0.01%未満)となっています。

(参考) Road to VR

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