PC向けハイエンドVRヘッドセットOculus Riftのアップグレード版と噂される「Oculus Rift S」。このデバイスが3月19日から開催されるGDC 2019にて正式に発表されると、米メディアUploadVRが報じています。
UploadVRによれば、同メディアは複数の開発者がフェイスブックから受け取ったメールを確認しました。そこには、既存のOculus Goや2019年春発売予定のOculus Questに加え、”Rift S”の記載があったということです。ここから、Rift Sの正式発表が近いと推測しています。
コード発見、Riftの在庫切れ
「Oculus ”Rift S”」は、フェイスブックのVRヘッドセット・Oculus Riftのアップグレード版だとされています。2018年11月にTechCrunchがその存在を初めて報道しましたが、フェイスブックは正式な発表を一切行っていません。その後2019年2月には、UploadVRが「Rift Sに関するコードを発見した」と報じています。
そして2019年3月上旬、Oculus Riftの在庫が様々な通販サイトで在庫切れとなっていることが判明しました。複数のVRメディアは、在庫切れをOculus Riftのアップグレードモデル、Oculus Rift Sの発売が近い証拠であると推測しています。
トラッキングは外部機器不要に
Oculus RiftとRift Sの大きな違いとして現在推測されているのが、トラッキング方式です。
現行のRiftのトラッキングシステムでは、ポジショントラッキングを行うために外部センサーを設置し、PCと接続する必要があります(アウトサイドイン方式)。
Rift Sでは、トラッキングカメラがヘッドセットに搭載される、すなわち外部機器なしでトラッキング可能になると予想されています。これは、発売が近い一体型VRヘッドセットOculus Questと同じ「Oculus Insight」のシステムです。
なお今回のUploadVRの報道に対しても、フェイスブックはコメントを拒否しています。
(参考)UploadVR、Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。