Home » 一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」発表、399ドルで来春発売


Meta Quest 2018.09.27

一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」発表、399ドルで来春発売

Oculusは、アメリカ・サンノゼにて開催中のイベントOculus Connect 5の基調講演にて、新たな一体型VRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラス クエスト)」を発表しました。発売時期は来春(2019年春)を予定しており、価格は64GBモデルが399ドル(約45,000円)。PCやスマートフォンを使わずに、身体や手を動かすことのできる没入感の高いVR体験が可能となります。

一体型VRヘッドセットOculus Questとは?

Oculus Questは、開発コードネーム「Santa Cruz」と呼ばれていたプロトタイプの製品版です。前面四隅にある4つのカメラを使い、6DoFと呼ばれる上下左右前後への移動を含んだトラッキングが可能となるほか、付属のハンドコントローラーのハンドトラッキングも6DoFで行います。

OculusはPCやスマートフォンを使うことなく、装着するだけでVR体験ができる非常に手軽なデバイス「一体型VRヘッドセット」として、すでにOculus Goを発売しています。しかし、Oculus Goには6DoFでのトラッキングは搭載されておらず、Oculus製品ではPC向けのOculus Riftなど、ハイエンドなVRデバイスのみが搭載していました。今回のOculus Questにはこの6DoFのトラッキングが搭載され、ケーブルレスかつ体験が手軽な一体型VRヘッドセットでのリッチなVR体験が実現することになります。

また、Oculus Questでは前面の4機のカメラを使い、現実空間の様子を見る「MR(複合現実/Mixed Reality)」機能の搭載も将来的に計画されており、いずれ現実空間を限定的にではありますが見ることができるようになる見通しです(製品発売時には実装されない旨を公式に確認済)。

なお、明らかになっている解像度は片目1440×1600と、これまで一般販売されているVRヘッドセットの中でも最高クラスの解像度を誇ります。リフレッシュレートは72Hz。また、レンズの移動を調整するためのIPD調整機能が搭載されています。スピーカーを内蔵しているため、ヘッドホンやイヤホンも不要です。

Oculus Questはローンチタイトルとして映画「スター・ウォーズ」をテーマにした新作「Vader Immortal エピソード1」や人気VRゲーム「Robo Recall」など、50以上のソフトウェアを予定しているとのこと。価格は64GBモデルが399ドル(約45,000円)と発表されています。メモリのバリエーションによりモデルが複数用意されているのかどうか、また日本での発売などについては不明です。

Mogura VRではOculus Questの情報を引き続きお伝えします。

Oculus Questの体験レポートはこちらです。

※MRモードは発売時には実装されない、との情報を確認したため記述を修正しました。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード